ヤクルト、フィリピンでの販売19%増加

2012/11/13

9カ月間の1日当たり販売149万本に
アジア国別シェア9.4%(前年同期8.5%)
 

 ヤクルト本社がこのほど、2012年度上半期(12年4月~9月)の連結決算を発表した。

この連結決算発表資料によると、上半期のアジア・オセアニア地域の飲料・食品販売事業の連結売上高は前年度比27%増の187億4,100万円へ、営業利益は同57%増の39億5,200万円へと大幅増加した。

 ヤクルトは、アジア・オセアニア地域においては、フィリピン、香港、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、インド、中国などで乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト」などを製造、販売している。

 フィリピンにおいては、ヤクルト本社が40%出資するヤクルト・フィリピンズ(持分法適用会社)が、1978年10月から営業を行っている。すなわち、ヤクルトはフィリピンで来年に35周年を迎える。海外での販売開始時期については、フィリピンは、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに続く歴史を有している。

 連結決算短信補足資料における2012年9カ月間(1月~6月)の海外乳製品(ヤクルトなど)売上数量速報値によると、アジア・オセアニア地域での9カ月間の一日当り販売数量は前年同期比8.3%増の1,587万8千本と順調に増加した。

 フィリピンでの9カ月間のヤクルト一日当り販売数量は同19.3%増の148万7千本へと二桁増加した(前年同期は0.9%減少)。アジア・オセアニア地域では、韓国の429万5千本、中国本土の290万5千本、インドネシアの265万4千本、タイの218万7千本に次ぐ第5位となっている。アジア・オセアニア地域でのシェアは前年同期の8.5%から9.4%へと上昇している。

 9カ月間のフィリピンの前年同期比19.3%増という伸び率は、ベトナムの66.5%増、インドの57.4%増、中国本土の26.9%増、マレーシアの20.5%増に次ぐものである。インド、ベトナム、マレーシアでの一日当り販売数量は25万本に満たず、アジアの主要市場では中国本土に次ぐ高い伸びであった(株式会社ヤクルト本社の連結決算短信などより)。