韓国産即席麺の発癌性物質、対応に温度差

2012/11/13

FDAは基準以下として回収命令撤回
関税局(BOC)は監視強化を指示

 ビアソン関税局長は、発がん性物質ベンゾピレンを含有しているとして韓国食品医薬品局(KFDA)によって農心(Nong Shim Co. Ltd)製造の韓国産即席麺が回収されたのを受け、関税局(BOC)全担当職員に同6商品(スパイシー Neoguri、マイルドNeoguri、Neoguriカップ麺、Saewootangカップ麺、Saeng Saengウドン)の積荷を綿密に監視し、市場へ出す前に食品医薬品局(FDA)の検査を受けるよう指示した。


 一方、フィリピン食品医薬品局(FDA)は保健省(DOH)の指示により市場から回収された韓国産即席麺のサンプル検査を実施。検査の結果、ベンゾピレンの含有量が5ppb以下で、限度とされる10ppbを大きく下回ったと発表した。また、韓国側が問題の商品及び他の同社製商品の安全性を保証したことも明らかにした。

 フィリピンFDAによると、保健省(DOH)は同6商品の一時的販売禁止を12日より解除すべく貿易産業省(DTI)及び関税局(BOC)と調整を行う方針である(12年11月12日のフィリピン財務省、フィリピンFDA発表より)。