比いすゞの9カ月間の販売21%増、商用車シェア11%に

2012/10/27

小型トラックで69%のシェア、14年連続での首位確実に
 

今年生産開始15周年を迎えたいすゞフィリピン(IPC)の販売が堅調に推移している。

 IPCの2012年9カ月間(1月~9月)の総販売台数は前年同期比20%増の8,562台に達した。IPCが強みを有する商用車市場でのシェアは11%となり、2011年の10%から上昇した。

 車種別では、主力のアジア仕様多目的車(AUV)の「クロスウィンド」が前年同期比23%増の4,422台と好調で、IPCの総販売台数の半分強を占めた。ピックアップの「D-MAX」も同10%増の2,072台と堅調であった。

 また、相変わらずトラック、特に小型トラック(商用車カテゴリー3)で強みを見せている。9カ月間の小型トラックの販売台数は同38%増の1,184台で、小型トラック市場シェアは69%に達している。IPCが現在フィリピンで販売している小型トラックはNシリーズ(エルフの海外仕様車)である。
 
 IPCの2011年のNシリーズ販売台数は1,196台で、前年の1,030台から16%増加した。そして、小型トラック市場でのシェアは69%に達し、前年の67%から一段と上昇、13年連続での首位となった。今年のシェアも断トツであり、14年連続でベストセラー小型トラックとなることは確実である。

 なお、IPCの主要株主は、いすゞ自動車と三菱商事でともに35%出資している。IPCの設立は1995年8月、同年にフィリピンでの工場起工式を執り行い、1997年に正式落成、生産を開始した(いすゞフィリピンのウエブサイトなどより)。