比トヨタ自動車の企業価値、約600億円との試算

2012/10/25

 

  トヨタモーター・フィリピンズ(TMPC)の企業価値は300億ペソ(約600億円)と試算された。



 既報の通り、有力銀行メトロバンクと、同一グループ企業であるGTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)は、各々の取締役会において、メトロバンクの保有するTMPC株式30%をGTCAPが追加取得することで基本合意した。この30%の予定売買額は約90億ペソである。

 TMPC株式30%の予定売買額90億ペソは、独立機関の算出や第3者のオピニオンなどによって慎重に決定されたものである。したがって、TMPC株式100%の価値、すなわち企業価値は300億ペソと試算されたことになる。

 TMPCは、1988年にトヨタ自動車のフィリピン車両製造/販売拠点として設立され、1989年から生産/販売を開始した。TMPCの出資比率はトヨタ自動車34%、 三井物産15%、メトロバンク・グループ51%、従業員数は約1,300名である。別項のように、2011年まで10年連続でフィリピン自動車市場の三冠王(総販売台数、商用車販売台数、乗用車販売台数いずれもトップ)という偉業を達成している。