新日鉄住金エンジニアリング、フィリピンで合弁事業

2012/10/22

建築・鋼構造事業に関する3社合弁会社を設立
超高速ビル鉄骨工事受注や免制震技術販売・普及

 

  新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)、フィリピンのグランド・スパン・デベロップメント社(本社:リザール州)、エスカ社(本社:ケソン市)の3社は、来年4月1日を目途に合弁会社を設立することに合意し、10月11日フィリピンのマニラ市において合弁意向書に調印した。


 新日鉄住金エンジニアリングは建築・鋼構造分野において高い技術力と国内外で多くの実績と知見を有しているが、堅調な経済発展が進み、かつ地震国であるフィリピンを新たな市場と位置付け、この取組推進に向けて来年4月に合弁会社を設立することとした。

 現在フィリピンにおける建物はRC造が主流であるが、工期短縮・機能の高度化を目指してオフィス等の鉄骨造化が進むものと思われる。この市場を対象として、建築・土木分野で鉄骨製作の実績を多く持つグランドスパンデベロップメント社、及び同分野で多くの構造設計の実績を持つエスカ社と共同で、今後市場拡大が見込まれる超高層ビル、大型屋根構造案件での鉄骨工事一式受注への取組み、また、新日鉄住金エンジニアリングが得意とする免制震技術の販売・普及を合弁会社を通じて行うこととした。

 新日鉄住金エンジニアリングはこの合弁会社を活用しながら、今後、フィリピン以外での東南アジア諸国にも活動を展開するとともに、2015年戦略目標である海外売上比率40%達成に向けて鋭意取り組んで行く方針である(12年10月22日の新日鉄住金エンジニアリング株式会社ニュースリリースより)。