サンミゲル、証券取引所の実質筆頭株主の座維持
2012/10/16
9月末の持株比率10.32%、退職プランが保有
フィリピン証券取引所(PSE)はこのほど、2012年9月末のPSE主要株主リストを発表した。PSE自身もPSEに上場(上場日は2003年12月15日)にしており、他の上場企業と同様な情報公開義務がある。
2012年9月末時点でのPSE株主リストの1位とその保有比率は、PCDノミニ―(フィリピン人分)68.31%となっている。そして、第2位サンミゲル退職プランの10.32%、第3位ファースト・リソース・マネジメント&セキュリティーズの10.00%、第4位バンコ・デ・オロ・トラストバンキング・グループとGSIS(公務員年金補償基金)の各々9.12%、第6位PCDノミニ―(外国人分)5.06%、第7位ドイチェバンク・マニラ支店顧客口座4.11%、第8位ラッキー・セキュリティーズ4.03%、第9位DWキャピタル3.76%、第10位香港上海バンク顧客口座3.30%と続く。
上記のPCDノミニ―とは、中央証券保管決済機関(PCD)受取り名義人であり、その保有株式数は複数株主の合計であり、特定の単独機関の保有株式数を表すものではない。名義が特定されている単独筆頭株主はサンミゲル退職プランといえる。
昨年9月末の主要株主リストにおいてはサンミゲルが首位となっていた。その時点でのサンミゲル保有比率は10.32%で、今回発表された今年9月末の10.32%と全く同水準であった。昨年9月末のリストでは、PCDノミニ―分は記載されておらず、今回はそれが記載されていたという差異がある(12年10月16日のフィリピン証券取引所発表の株主名簿などより)。