電動バイクのテラモーターズ、28日のNHK特集に
2012/10/14
『メイド・イン・ジャパン逆襲のシナリオ』第2回に登場
新進出先のフィリピン、逆襲の拠点となる可能性
NHKスペシャルは、NHKが定期的に放送する時事問題を中心とした硬派のドキュメント番組である。
10月27日(土)と28日(日)には『メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ』が2回シリーズとして放映される。「メイド・イン・ジャパン」を象徴する電機メーカーが昨年度、過去最大の赤字となるなど、日本の製造業が大きな転換点を迎えている。なぜこうした状況に陥ったのか、サムスンなどライバルメーカーはどうやって力をつけたのか、そして、どうしたら逆襲のシナリオを描けるのか。この20年あまりの各社の戦略・時代の変化を見つめ直しながら、格闘する現場を密着ルポし、日本の製造業の行方をシリーズで考える。
27日午後9時00分~10時13分の第一回の『岐路に立つ"日の丸家電"』では、電機メーカーの苦悩を格闘する現場から密着ルポする予定となっている。
28日午後9時00分~9時58分の第二回の『これが逆襲のシナリオだ』では、家電や電動バイクなどの分野で従来にない取り組みにより、国境や企業の壁にとらわれず挑戦をしているベンチャー現場に密着し、識者の提言を交えながら、20年後、30年後の日本も見据えた逆襲のシナリオを提示する。
第二回の『これが逆襲のシナリオだ』において、テラモーターズ(本社:東京都渋谷区)が取り上げられる。
電動バイクの開発・製造・販売を行うテラモーターズは9月に、「今年12月にフィリピンのマニラに現地法人(資本金2億円)を設立し、電動三輪タクシー(電動トライシクル)事業に参入する事を決定した」と発表した。その後の、現地記者発表会においては、電動バイク、スマートフォンタイプの高付加価値型電動バイク、アジア銀行開発(ADB)プロジェクトに基づく電動トライシクル(三輪車)、それ以外の電動トライシクルという4分野の事業展開を検討していると表明された。
テラモーターズの設立は2010年4月で現行資本金(準備金も含む)は6億6,210万円。2年半という非常に若い企業ながら、2011年度の電動バイク販売台数は約3,000台で日本のトップ電動バイク企業へと躍進、今年度は倍増の6,000台、金額にして約10億円に達する見込み。
テラモーターズは今後も、日本国内市場の拡大を推進するとともに、かねてからのビジョンである日本発のグローバル電動車両(EV)ベンチャーの創業に向けて、フィリピンを含む海外市場を積極的に開拓するほか、様々な国家的プロジェクトへの参画を行っていく。そして、10年内の売上高1,000億円達成を目指す。フィリピンが『逆襲の拠点』の一つとなる可能性もある。