観光客としての訪問87%増、商用客は35%増加

日本政府観光局(JNTO)は9月21日に、訪日外客数・出国日本人数に関する2012年8月推計値と2012年6月暫定値を発表した。

 その推計値によると、2012年8月の訪日外客数は、前年同月比42%増、前々年同月比3.3%減の77万5,900人となった。8月単月としては2010年に次いで多かった。そして、東日本大震災や原発事故の影響で非常に低水準であった前年同月との比較では大幅増加となった。しかし、2010年8月との比較ではマイナスとなっており、市場全体の回復は足踏み状態にある。
　2012年8カ月間（1月～8月）の訪日外客数は前年同期比43.8%増、前々年同期比3.7%減の566万6,400人であった。

　国別詳細が明示されている6月暫定値によると、2012年6月の訪日外客数は前年同月比57.8%増、前々年同月比0.9%増の68万3,096人。上半期（1月～6月）の訪日外客数は前年同期比42.8%増、前々年同期比3.7%減の404万5,173人であった。

　そのなかで、2012年6月の訪日フィリピン人は前年同月比56.7%増、前々年同月比16.0%増の6,257人であった。その内訳は、観光客としての訪問者が前年同月比105.1%増、前々年同月比24.5%増の3,797人、商用客が前年同月比34.4%増、前々年同月比6.1%増の1,148人、その他が前年同月比1.9%増、前々年同月比3.9%増の1,312人であった。

　上半期の訪日フィリピン人は前年同期比44.7%増、前々年同期比6.4%増の4万4,095人。そのうち、観光客としての訪問者が前年同期比86.7%増、前々年同期比9.3%増の2万5,044人、商用客が前年同期比35.4%増、前々年同期比8.3%増の7,688人、その他が前年同期比0.2%減、前々年同期比0.8%減の1万1,363人であった(12年9月21日の日本政府観光局＝JNTO発表より）。