マニラ首都圏で外国人の犯罪被害続く
2012/09/12
日本大使館が対策例示し注意喚起
在フィリピン日本大使館は9月12日に、邦人社会に対し、マニラ首都圏における最近の外国人の犯罪被害例とそれに対する対策を例示するとともに、注意喚起した。その内容は以下の通り。
1.報道によれば、8月下旬から9月上旬にかけて、マニラ首都圏で当地在留外国人や短期滞在外国人が次のような犯罪被害に遭っている。
(1)カージャック(韓国人男性:在留者)
平日午後8時頃,マニラ市 キリノ通りと ロハス大通り交差点近くを走行中、突然、バイクが車両を塞いだため停車したところ、バイクに乗車していた犯人に突然拳銃を突きつけられ、車両を強奪されたもの。
【対策】当地の道路事情を理解し運転に慣れているからと言え、特に夜間の運転には様々な危険が伴うので、出来るだけ自分で運転しないことが大切である。
(2)ホテル内盗難(英国人女性:短期渡航者)
平日午前9時過ぎに貴重品(現金、クレジットカード等の入った財布)をケソン市の宿泊先ホテルの自室のテーブルに置いていたまま外出したところ、午後4時頃戻ってきた時には無くなっていたもの。
【対策】貴重品は短時間とは言え、目のつきやすいところに置いておいたりせず、自分でしっかり管理することが大切である。
(3)強盗殺人(米国人男性:在留者)
土曜午後3時頃,マニラ市内マラテ地区の FB ハリソン通りと P.オカンポ通りの角にあるセブン・イレブンで買い物をしている最中、拳銃を持って同店に押し入った4人組の強盗団に居合わせた。その他の客とともに店の奥の部屋に移動するよう威嚇されたが、その場から逃げようとして銃で撃たれ、さらに駐車していた車両に乗り込んだ後も銃撃され、運び込まれた病院で死亡したもの。
【対策】強盗に襲われた場合や本件のように、その場に居合わせた場合でも、特に当地においては犯人が銃器を携行し使用するケースが多いことを考え合わせると、抵抗したり逃げ出したりすると危害を加えられる虞がるので、身体の安全を第一に慎重・冷静に行動することが大切である。
2.フィリピン国家警察によれば、2012年上半期(1月~6月)の犯罪発生率は昨年同期比57%増加しているとのことである。したがって、この機会に改めて、当地在留外国人が被害に遭ったこと、また、在留邦人の多いマニラ首都圏で発生したことにも鑑み、日本人が対象となっていないからとして油断することなく、家族を含めた安全対策を見直し、安全の確保にくれぐれも注意されたし(12年9月12日の在フィリピン日本大使館発表より)。