8月の新車販売台数、1.4%減少(自工会ベース)

2012/09/12

8カ月間で6%増の9万8,725台、年間で史上最高へ
自工会シェア:1位トヨタ40.9%、2位三菱23.1%
 

 9月11日付けフィリピン各紙電子版などによると、フィリピン自動車工業会(CAMPI)は、2012年8月の国内四輪車新車総販売台数(CAMPI加盟企業分のみ)が前年同月比1.4%減の1万1,351台であったとの速報値を発表した。前月比では21.7%の減少であった。

 今年の8月は、首都圏や周辺州における長雨や洪水、後半に4連休と3連休が続いたこと、7月までの3カ月間の大幅増加の反動などで伸び悩みとなった。ちなみに、5月は同30.7%増、6月は24.8%増、7月は同25.6%増というペースであった。第1四半期までは、タイの大洪水の影響による供給不足などで新車販売はマイナス成長であったが、その後タイ洪水問題が収まり、フィリピンでの生産が再び軌道に乗ってきたことで大幅増加ペースとなっていた。このあと8月は一服となった。

 この結果、2012年8カ月間(1月~8月)の国内四輪新車総販売台数は、前年同月比6%増の9万8,725台となった。これらの販売台数は、一昨年CAMPIを脱退したが販売台数第3位の座を固めた韓国系の現代アジア・リソース(HARI)などのCAMPI非加盟企業分を除いた数字である。

 8カ月間のメーカー別シェア(CANPI加盟企業のみ対象)首位はトヨタモーター・フィリピンの40.9%であった。2位が三菱モーター・フィリピンズの23.1%、3位がホンダカーズ・フィリピンの8.3%と続く。

 なお、CAMPIでは2012年の新車販売台数に関して、当初は、業界全体(CAMPI非加盟企業分も含む)で18万台に達し、過去最高記録である2010年の約17万台を更新すると予想していた。CAMPIは5月~7月の大幅増加ペースを受けて、この予想を18万5千台へと上方修正したとのことである。一部には19万台を超え、20万台を視野に入れる可能性もあるとの強気の見方もある。

2012年の四輪新車販売台数の推移(現代車など含まない自工会速報ベース、単位:台)
期間 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 合計
販売台数 8,296 10,681 13,631 12,304 14,262 13,697 14,503 11,351 98,725
前年比伸び率 -24.9% -6.9% -1.0% 4.1% 30.7% 24.8% 25.6% -1.4% 6.0%
(出所:フィリピン自動車工業会資料などから作成)