フィリピン・トヨタ自動車部品、生産20周年
2012/09/07
トランス・ミッションの国際供給拠点に
累計販売額730億ペソ、今年は126億ペソへ
トヨタ自動車のフィリピン現地法人であるフィリピントヨタ自動車部品(トヨタ・オートパーツ・フィリピンズ=TAP)が、生産開始20周年を迎えた。
TAPは、トヨタのIMV(イノベーティブ・インターナショナル・マルチパーパス・ビークル=革新的国際多目的車)プロジェクトにおけるマニュアル・トランスミッションのグローバル生産供給拠点である。IMVプロジェクトとは、世界規模でより最適な生産・供給態勢を構築するプロジェクト。フィリピンは同プロジェクトにおいて、マニュアル・トランスミッションのグローバル生産供給拠点として重要な役割を持つ。
TAPの設立自体は1990年8月、出資比率はトヨタ自動車95%、 トヨタ・モーター・フィリピン(TMP)5%。そして、2008年にマニュアル・トランスミッションの生産能力を大幅増強、それまでの年産15万基(2直・定時)から、同年間33万基(2直・定時)に拡大した。この設備増強に伴う投資額は約56億ペソ、新規雇用人数は約500名であった。
9月7日付けフィリピン各紙電子版などによると、TAPの累計販売額は730億ペソに達したとのことである。2011年は東日本大震災やタイ洪水の影響などによりやや伸び悩んだが、今年は順調に推移する見込み。上半期の売上高は1億2,000万ドル(約50 億ペソ)、年間では3億ドル(約126 億ペソ)が見込まれる。
TAPの累計納税額は4億0500万ペソ、トヨタ・グループの累計投資額は66億ペソ、生産量の95%は11カ国に輸出されている。現在の原材料現地調達比率は40%であるが、2015年までに80%に高める方針とのことでもある