エプソン、フィリピンの洪水被害支援へ義捐金

2012/08/27

継続的かつ広範な社会貢献活動展開

 フィリピンにおいて、7月下旬から続いた南西モンスーンにともなう集中豪雨による洪水は、マニラ首都圏およびその周辺地域に甚大な被害をもたらした。

 セイコーエプソンのフィリピンにおける現地法人3社(エプソン・プレシジョン・フィリピン、フィリピン・エプソン・オプティカル、エプソン・フィリピンズ)およびセイコーエプソンは8月13日に、被災者の支援活動のために、NPO法人フィリピン・ビジネス・フォー・ソーシャル・プログレス (PBSB)を通じて、義捐金100万ペソ(約180万円相当)の寄付を実施した。

 また、現地法人3社の従業員が被災地に赴いて、PBSPによる支援物資配布作業にも協力した。

 エプソン・グループはフィリピンで積極的なビジネス展開の一方で、タイムリーかつ継続的な社会貢献活動を推進している。例えば2011年12月にミンダナオ島を通過した台風21号による被害に対する100万円の義捐金拠出などである。

 また、製造拠点であるエプソン・プレシジョン・フィリピン(EPPI)は、2004年8月に植林・育林プログラムをスタートし、マキリン山で活動を展開している。なお、2012年までの3カ年計画で1.5ヘクタールに植林する予定である。

 さらに、EPPIは環境保全と地域への社会貢献を目的に、フィリピンの大手バッテリーメーカーであるモトライト社が主催する“Balik Battery Program”へ参加している。このプログラムは、使用済みバッテリーを回収して換金し、フィリピン国内の教育支援に役立てる活動である。

 EPPIは2010年から同プログラムに参加しており、これまでに合計3,280kgのバッテリーを7万7,159ペソ(約14万円)と交換した。この資金を活用して、バタンガス州リパ市のLodlod小学校とKayumanggi小学校に、絵本や教科書、参考書などと一緒に本棚やテーブルを寄贈した。これらを備えた部屋は「ラーニング・リソース・センター(学習資料室)」として活用されている。フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語であるが、英語が苦手な生徒も多いため、英語で書かれているフィリピンの童話などの絵本は勉強に役立つと喜ばれている(セイコーエプソン株式会社ニュースリリース、CSRレポートなどより)。