中部電力、フィリピンで発電所建設へ
2012/08/12
メラルコと提携、ケソン州等にとの報道
当地最大の配電企業であるマニラ電力(メラルコ)は、フィリピンの電力不足が懸念されるなか、発電事業に参入しつつつつある。
既に、発電子会社メラルコ・パワー・ジェネレーション社(MPGC)を設立。そして、20億ドル~30億ドルを投じて、5年内に1500メガワットの発電能力を構築する方針を表明している。
そして、8月13日付けインクワイアラー紙電子版が、MPGCが中部電力と提携し、ケソン州に火力発電所を建設する計画であると報じている。
エネルギー省資料によると、メラルコはMPGCを通じて、中部電力との間で、ルソン島ケソン州アティモナンなどでの液化天然ガス(LNG)火力発電所建設の提携交渉を行い、その建設で合意、建設計画をエネルギー省に提出済みである。LNG火力発電能力は合計1200~1,750メガワット(MW)程度に達すると想定されている。
MPGCと中部電力は、提案したLNG火力発電所に関する電力網影響調査(GIS)実施を承認されたとのことでもある。GISは、発電された電力がその地域の送配電網によって確実に供給されるかを調べるものであって、GISをクリアーすれば、発電所建設が承認される。GISはフィリピン送電網社(NGCP)によって実施されるとのことである