続報:バンダイ、フィリピンに生産拠点

2012/07/31

バタンガス州リマ工業団地に現地法人

 バンダイナムコグループは7月31日に、「海外事業の強化に向けた生産体制強化を目的に、フィリピンに現地法人バンダイ・フィリピン(仮称)を設立、新たな生産工場を建設する」と正式発表した。

 同グループのバンダイを主幹会社とするトイホビー戦略ビジネスユニットでは、2012年4月からスタートした中期計画におけるビジョンを「真のグローバル化 我々の強みを世界に広げキャラクタービジネスでオンリーワン企業を目指す」とし、その重点戦略の1つとして、「バリューチェーン改革による競争力強化戦略」を掲げている。

 今回フィリピンに新たな生産工場を設立することにより、商品生産面におけるスピーディな対応と、価格競争力のある商品の安定供給を実現していく方針である。バンダイの現在の海外生産拠点は中国であるが 中国では急ピッチで人件費が高騰している。バンダイは、中国一極集中の海外生産体制を修正、生産の一部をフィリピンに移転する。

 今年10月設立予定のバンダイ・フィリピン(仮称)の所在地及び工場建設予定地は、マニラ首都圏から高速道路で一時間余りのバタンガス州 リマ工業団地内である。当初資本金は4億ペソ(約7億4,500万円)、バンダイ(香港)が100%出資する。

 工場の敷地面積は約2万6,000平米、建物面積は約1万平米、 稼動開始予定は2013年夏、 生産品目はカプセル玩具商材、フィギュア等である(12年7月31日の株式会社バンダイナムコホールディングスのプレスリリースなどより)。