博報堂がアジア14都市の人気スポーツ調査
2012/07/26
マニラ、バスケットとボクシングが圧倒的人気
アジア全体ではサッカー、バドミントン、水泳
博報堂はグローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を全10回シリーズで紹介している。今回の人気スポーツ調査はその第3回のレポートとなる。
それによると、アジアでは「サッカー」の人気が非常に高く、14都市中10都市で観るのが好きなスポーツの第1位となっている。また、各都市におけるトップ5を見てみると14都市中13都市でランクインしている。
サッカー以外では、半数以上の都市で、「バドミントン」、「水泳」、「バスケットボール」、「テニス」がトップ5に入っている。「クリケット」はインド2都市で圧倒的な人気があり、「卓球」は中国3都市でトップ5に入り、「野球」は台北で1位、ソウルで2位となるなど、都市による好きなスポーツの違いが見られる。
マニラ首都圏での観戦人気第1位はバスケット(74.4%:複数回答における回答率、以下同様)、2位がボクシング(62%)、3位がバレーボール(22.9%)、4位がサッカー(同17.9%)、5位が水泳(17.2%)。バスケット、ボクシングの人気が圧倒的に高い一方、アジア全体で最も人気のあるサッカーの人気ははさほど高くない。
一方、普段やっているスポーツは、「ウォーキング/散歩」が14都市中12都市でトップ5に入り、うち6都市で1位。また「ジョギング」も12都市でトップ5に入っている。特に、「ウォーキング/散歩」は2006年と比較すると、上位にあがる都市の拡大(面の拡大)、実施している人の割合の増加(層の厚みの拡大)の両面からアジア各都市への浸透が見てとれる。
普段やっているスポーツに関しては、マニラ首都圏では第1位がバスケット(9.0%)、2位が「ウォーキング/散歩」(2.1%)、3位がジョギング(1.7%)、4位がバドミントン(1.4%)、5位がサイクリング(1.3%)となっている。普段よくやるスポーツでもバスケットが第1位であり、フィリピンでのバスケット人気を反映した結果となっている。
手軽に出来るスポーツが浸透するなど、アジア生活者が色々なスポーツに親しみを持つようになっていると考えられる。その結果として、自分の好きなスポーツの大会を協賛・支援している企業に対しては、14都市全てで半数以上の生活者が、その企業のイメージが良くなる、活発さを感じる、地域や社会に貢献していると感じるといった良い印象を持っている(12年7月25日の株式会社博報堂ニュースリリースより)。