大型カジノリゾート事業での日比合弁、正式合意
2012/07/16
UE社の岡田会長グループとエンパイア・イースト
高級コンドミニアム25棟以上の建設目指す
カジノ・娯楽関連企業であるユニバーサルエンターテインメント(旧社名アルゼ、ジャスダック上場、以下:UE社)のフィリピンでの大規模カジノリゾート・プロジェクト「マニラベイ・リゾーツ」開発において、新たな展開が見られつつある
UE社は7月13日に「フィリピンでのカジノリゾート・プロジェクト「マニラベイ・リゾーツ」開発において、フィリピンの不動産大手ロビンソンズ・ランドとエンパイア・イーストとの間で協力関係を構築するための交渉を開始した」と発表した。、ロビンソンズ・ランドも13日に「UE社とカジノリゾート事業での提携交渉を行っている」と発表した。
さらに、エンパイア・イーストは7月16日に、UE社の岡田和生会長グループとの間で合弁事業に関する合意書に署名したと発表した。その合意によると、エンパイア・イーストと岡田会長傘下のタイガー・リゾート・レジャー&エンターテインメントは、「マニラベイ・リゾーツ」プロジェクト(計40ヘクタール)のうち、12.95ヘクタールの土地にリゾートタイプのコンドミニアムを建設する。最終的には25棟以上のコンドミニアム開発を目指す。
なお、エンパイア・イーストはアンドリュー・タン氏率いるアライアンス・グローバル・グループの不動産企業メガワールドの子会社である。これまでは、中低価格物件中心に開発を手掛けてきたが、今回合意した合弁事業では最高級物件を手掛けることになる。最近、授権資本額を現行の234億ペソから334億ペソへと43%増額することを決定している。
一方、UE社グループ゚は2008年より、フィリピン首都圏マニラ湾岸埋立地で計画されフィリピンの国家事業として注目されている「フィリピン賭博公社(PAGCOR)エンターテインメント・シティ」にてカジノリゾートの開発を計画し、2008年7月にプロジェクト用地取得、2008年8月に暫定カジノライセンス取得などの準備を進めてきた。この国家プロジェクトにおけるカジノ運営ライセンスを獲得した4社のうちの1社となっている(12年7月16日のフィリピン証券取引所回覧5343-2012号)。