中国人4.6%減へと急減速、領海問題響く
4カ月間の73%増から5月はマイナスに

 

　フィリピン観光省によると、2012年5月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比6.4%増の32万1,930人であった。この数字にはフィリピン人海外労働者（OFW）を除く在外フィリピン人（比国籍保持者）も含まれている。

　 国籍別第1位の韓国人訪問者数は前年同月比0.7%減の6万6,827人となり、訪問者全体の20.8%を占めた。韓国に次ぐ大きな観光市場である米国人は7.6%増の5万8,377人（シェア18.1%）が来比。第3位は日本人の8.7%増の2万9,426人（シェア9.1%）、第4位台湾人39.2%増の1万8,984人（5.9%）、第5位中国人（本土）の4.6%減の1万5,204人（4.7%）、6位オーストラリア人の9.0%増の1万4,754人（4.6%）、7位シンガポール人の9.1%増の1万1,782人（3.4%）、8位香港人の1.2%増の1万1,720人（3.4%）、9位の12.6%増の1万1,561人（3.3%）、10位英国人の7.8%減の1万0,059人（2.9%）。

  中国人訪問客数は年初4ヶ月間の前年同期比73.3%増という大幅増加ぺースから、5月はマイナス成長へと急減速した。南シナ海における領海問題での緊張の高まりを反映した結果となった。

　2012年年初5カ月間の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比13.1%増の181万9,781人であった。この数字にはフィリピン人海外労働者（OFW）を除く在外フィリピン人（比国籍保持者）も含まれている。

　国籍別トップは韓国人の前年同期比12.4%増の39万7,170人（シェア21.8%）、第2位は米国人の5.3%増の29万8,355人（16.4%）。第3位は日本人で7.1%増の16万7,410人（9.2%）であった。次いで、中国人（本土）の59.1%増の13万8,466人（7.6%）。以下、台湾、オーストラリア、シンガポール、カナダ、英国、香港となっている（12年7月11日のフィリピン観光省発表より）。

12年5月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア	対前年同月伸び率
1	韓国	66,827	20.8%	-0.7%
2	米国	58,377	18.1%	7.6%
3	日本	29,426	9.1%	8.7%
4	台湾	18,984	5.9%	39.2%
5	中国本土	15,204	4.7%	-4.6%
6	オーストラリア	14,754	4.6%	9.0%
7	シンガポール	12,600	3.9%	9.1%
8	カナダ	10,569	3.3%	2.2%
9	マレーシア	8,675	2.7%	9.2%
10	英国	8,568	2.7%	6.9%
11	香港	8,329	2.6%	1.9%
12	インド	4,277	1.3%	-5.1%
在外フィリピン人		18,740	5.8%	12.5%
総合計		321,930	100.0%	6.4%

12年年初5カ月間累計フィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア(%)	対前年同期伸び率
1	韓国	397,170	21.8%	12.4%
2	米国	298,355	16.4%	5.3%
3	日本	167,410	9.2%	7.1%
4	中国本土	138,466	7.6%	59.1%
5	台湾	93,855	5.2%	35.4%
6	オーストラリア	79,020	4.3%	12.5%
7	シンガポール	60,136	3.3%	10.9%
8	カナダ	58,868	3.2%	6.4%
9	英国	50,327	2.8%	11.9%
10	香港	48,849	2.7%	2.4%
11	マレーシア	41,038	2.3%	12.8%
12	ドイツ	30,545	1.7%	14.4%
在外フィリピン人		93,814	5.2%	4.3%
総合計		1,819,781	100.0%	13.1%

（出所：観光省資料より作成 注：在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者）