キャノン、フィリピンでの顧客フォロー体制も拡充

2012/07/10

ケソン市に顧客ケア・センター開設、全国で7カ所に
来年4月には生産開始予定、存在感さらに高まる

 

 キャノンは、現在フィリピンにおいて、キャノン・マーケティング・フィリピンズ(CMPI)が、販売・マーケティング・サービス活動を行っている。所在地はタギグ市フォート・ボニファシオである。設立は1996年12月である。


 このCMPIがこのほど、首都圏ケソン市のイートン・サイバーポッド・コリンシアンに顧客ケアセンターをオープンした。MRTから至近距離である。これはマニラ首都圏で2カ所目、フィリピンで7カ所目の顧客ケアセンターとなる。営業時間は月曜日~土曜日の10時~19時。この開設により、顧客フォロー体制が一段と拡充されることになる。

 キヤノンは、フィリピン・バタンガス州ファーストフィリピン工業団地に100%子会社キヤノン・ビジネスマシンズ・フィリピンを設立。生産開始準備を進めている。フィリピンは継続的な人材確保が期待できることに加え、英語対応が可能な人材も豊富であるなど、生産に関する環境が充実している。

 キヤノン・ビジネスマシンズ・フィリピンは、2013年4月からレーザープリンターおよび付属品・部品の製造を開始する計画である。工場の敷地面積は約 30万1,000平米、延床面積は約 8万3,000平米となる。総投資額は約180億円、従業員数は約 5,000人(2014年時点)と予定されている。

 キャノンは、キャノン・インフォメーション・テクノロジーズ・フィリピン(1991年8月設立)という開発企業も有している。生産活動が開始されれば、フィリピンでのキャノンの存在感が更に高まることになる(キャノン・マーケティング・フィリピンズのウエブサイトなどより)。