サンミゲル、比証券取引所の実質筆頭株主

2012/07/07

6月末の持株比率10.32%、退職プランが保有

 フィリピン証券取引所(PSE)は7月6日に、2012年6月末のPSE主要株主リストを発表した。PSE自身もPSEに上場(上場日は2003年12月15日)にしており、他の上場企業と同様な情報公開義務がある。

 2012年6月末時点でのPSE株主リストの1位とその保有比率は、PCDノミニ―(フィリピン人分)68.44%となっている。そして、第2位サンミゲル退職プランの10.32%、第3位ファースト・リソース・マネジメント&セキュリティーズの10.00%、第4位バンコ・デ・オロ・トラストバンキング・グループとGSIS(公務員年金補償基金)の各々9.12%、第6位PCDノミニ―(外国人分)5.07%、第7位ラッキー・セキュリティーズ4.17%、4.51%、第8位ドイチェバンク・マニラ支店顧客口座4.11%、第9位DWキャピタル3.76%、第10位香港上海バンク顧客口座3.11%と続く。

 上記のPCDノミニ―とは、中央証券保管決済機関(PCD)受取り名義人であり、その保有株式数は複数株主の合計であり、特定の単独機関の保有株式数を表すものではない。名義が特定されている単独筆頭株主はサンミゲルといえる。

 昨年9月末の主要株主リストにおいてはサンミゲルが首位となっていた。その時点でのサンミゲル保有比率は10.32%で、今回発表された今年6月末の10.32%と全く同水準であった。昨年9月末のリストでは、PCDノミニ―分は記載されておらず、今回はそれが記載されていたという差異がある(12年7月6日のフィリピン証券取引所発表の株主名簿などより)。