外資の直接投資認可額、日本が首位(シェア27%)

2012/07/03

第1四半期の外資認可額合計は16%減の184億ペソ
PEZA128億ペソ、BOIが37億ペソ、クラーク16億ペソ

 

 国家統計調整委員会(NSCB)によると、2012年第1四半期(1~3月)の政府5投資機関による外資直接投資(FDI)認可総額は前年同期比16.3%減の184億3,500万ペソと減少した。


 機関別認可額では、フィリピン経済区庁(PEZA)は前年同期比27.7%減の127億8,700万ペソ(シェア69.4%)が最大であった。スービック湾広域庁(SBMA)は139.6%増の1億4,400万ペソ(0.8%)、投資委員会(BOI)53.3%増の37億3,300万ペソ(20.3%)、クラーク開発公社(CDC)は13.4%減の16億0,500万ペソ(0.7%)、バタアン自由港区庁(AFAB)は1億6,600万ペソ(0.9%)であった。FDI認可による推定雇用創出数は前年同期比0.2%減の3万2,292人と僅かに減少した。

 業種別認可額では、トップは製造業の前年同期比28.2%減の120億3,400万ペソ(シェア65.3%)、第2位は管理・支援サービス部門で30.4%増の23億5,700万ペソ(12.8%)、第3位は不動産部門で10.5%増の16億2,200万ペソ(8.8%)、第4位は宿泊・飲食サービス部門で34倍増の16億ペソ(8.7%)となった。
 
 FDI認可額の国別順位は、第1位が日本の49億ペソ(シェア26.6%)。主に製造業(自動車、ワイヤーハーネス、電子・自動車部品)への投資。第2位はオランダの23億ペソ(12.6%)、3位は米国の21億ペソ(11.5%)で、主に製造業、管理・支援サービス部門への投資(12年7月2日のフィリピン国家統計調整委員会発表より)。

12年第1四半期(Q1)のFDI認可額内訳(単位:百万ペソ)
投資機関 11年Q1 12年Q1 シェア(%) 伸び率(%)
投資委員会(BOI) 2,435 3,733 20.3 53.3
経済区庁(PEZA) 17,675 12,787 69.4 -27.7
スービック湾広域庁(SBMA) 60 144 0.8 139.6
クラーク開発公社(CDC) 1,852 1,605 8.7 -13.4
バタアン自由港区庁(AFAB) - 166 0.9 -
合計 22,022 18,435 100.0 -16.3
(出所:NSCB資料より作成、注:シェアは12年第1四半期のもの)