東芝、花王、矢崎などが対フィリピン追加投資

2012/06/07

 

  6月7日付けフィリピン各紙電子版によると、フィリピン経済区(PEZA)のデ・リマ長官は、PEZAの2012年5カ月間(PEZA)の投資認可額は265億ペソであった。265億ペソのうち、165億ペソが新規プロジェクト、100億ペソが拡張プロジェクトとのこと。

 主な拡張プロジェクトとして、まず、東芝情報機器フィリピン社のストレージ事業拡充(36億ペソ)が挙げられる。東芝は、東芝ストレージデバイス・タイ社(TSDT)を売却、ストレージの生産を、東芝情報機器フィリピン社と中国の生産委託先に集約することで、効率的な生産体制を構築し、コスト競争力を一層強化しつつある。

 
 今回の対フィリピン追加投資はこの生産集約化にともなうものであり、2.5インチテラバイトHDDの生産などが含まれるとのことである。この追加投資は、2,240名の新規効用、年間13億2,700万ドルの輸出につながるとのことである。

 このほか、ピリピナス花王のミサミス・オリエンタル州における、ヤシ油を原料にした高級油脂アルコール生産設備拡張(16億ペソ)や、矢崎トレスのカランバ工場とバタンガス工場のワイヤー・ハーネス生産能力増強(11億5.600万ペソ)などが認可された。