スズキ・フィリピン、公道での暴走防止支援
2012/06/06
スズキの子会社で、フィリピンにおける二輪車製造販売及び四輪車販売を手掛けるスズキ・フィリピン(SPH)は、フィリピンの独立系石油販売企業フェニックス・ペトローリアム・フィリピンズ(PPPI)と提携する。
SPHは、PPPIと提携、ドラッグレース「ターボ・スズキカップ&レースウオーズ2012」を開催する。米国発祥ドラッグレースは、直線コース上で停止状態から発進し、ゴールまでの時間を競う自動車競技である。
SPHはこのドラッグレース開催などにより、公式なドラッグレースの規則標準化や普及を目指す。公式なドラッグレース開催、正式な競技場でのレース参加の機会を提供することなどで、公道での無謀なレースもどきの暴走などを防ぐことが最大の目的である。
なお、PPPIは、香港の金融情報誌ファイナンス・アジアの「第12回アジアのトップ企業年次投票」でフィリピンの小型企業部門の最優秀企業第3位にランクインした。2012年第1四半期(1月~3月)の収入は前年同期比35%増の83億ペソ、純利益は同2.3%増の1億9,060万ペソ、販売量は同23%増と堅調であった。
同社の旧社名はダバオ・オイル・ターミナル・サービス社で、ミンダナオ中心に、各石油製品、潤滑油、化学製品などの販売を行っている。
PPPIが全国に所有するガソリンスタンド数は、2012年3月現在で240店、2011年末の220店から20店舗増加している。240店のうち165店がミンダナオ、12店がビサヤ、63店がルソンに立地している。2011年の業界シェア(販売量基準)は約6%で、ミンダナオ地域の独立系石油会社のトップ企業となっている(12年6月4日のスズキ・フィリピン発表などより)。