いすゞフィリピン生産開始15周年、記念ロゴ作成
2012/05/04
軽トラックで14年連続の首位へ、昨年のシェア69%
CSRも推進、自動車整備士養成学校支援や植林等
いすゞフィリピン(IPC、所在地:ラグナ州ラグナテクノパーク内)は、2012年7月31日に、生産工場正式落成・生産開始15周年を迎える。
IPCは1995年8月設立された。同年に工場起工式を執り行い、1997年7月に正式落成、生産が開始された。すなわち、今年は正式生産開始15周年ということになる。 IPCの主要株主は、いすゞ自動車と三菱商事でともに35%出資している。
IPCはNシリーズ及びFシリーズのトラックの生産からスタートし、その後、トゥルーパー、フエゴ、ハイ・ランダーと続き、2001年にはハイ・ランダーに代わってよりモダンなクロスウィンド、2003年にはピックアップ車Dマックスを発売した。
そして、トラック市場首位の座を強固にしつつある。2011年は軽トラック市場で13年連続でのトップシェアを維持した。IPCが現在フィリピンで販売している軽トラックはNシリーズ(エルフの海外仕様車)。2011年のNシリーズ販売台数は1,196台で、前年の1,030台から16%増加した。そして、商用車カテゴリー3(軽トラック)市場でのシェアは69.4%に達し、前年の67.1%から一段と上昇した。
また、フォーワードなど中・大型トラックの販売台数は前年比45%増の240台に達した。中・大型トラック市場でのシェアは24.8%で、前年の14.8%から大幅に上昇した。
IPCは、環境保護、社会貢献、社会意識向上などに積極的に取り組んでいる。例えば、ラグーナ湖にティラピアの幼魚放流、各地での植林事業、マングローブ植林事業、公園保全・緑化キャンペーン、アグリ・フォレストリー(森林農業、混農林業)促進支援などを実施している。また、フィリピン国内の100万ヘクタール分の熱帯雨林を2020年までに元の姿に戻す活動にも取り組んでいる。
さらに、2008年11月発足のレイテ島タクロバン市のTESDA(技術教育技能開発庁)自動車整備士養成学校の設立、運営を支援してきている。IPCは貧困地域在住の有能な若者の中から奨学生を選抜し、フィリピン自動車業界の発展に貢献する自動車整備士を育成することで、フィリピン国内における貧困の解消、特に若年層における失業者の解消に寄与していく考えである。
IPCは15周年記念ロゴを発表した。この記念ロゴは社内公募に寄せられた従業員の作品の中から選ばれた。この記念ロゴは、いすゞのシンボルカラーである赤色のISUZUというマークの下に、青と緑色を基調とした水滴のしたたる三つ葉のクローバーなどで囲まれた15周年という大きな文字が配置されたデザインとなっている。
青と緑色を基調としたり水滴のしたたる三つ葉のクローバーを配したのは、上記の環境保護、社会貢献推進というIPCのポリシーの表れでもある。今後、そのようなポリシーに沿った15周年記念事業などが展開されるものと見られる(いすゞフィリピンのウエブサイトなどより)。