フィリピン証券取引所、ボニファシオへの移転決議

2012/04/27

 先端都市グローバル・シティの魅力さらに向上へ

 

 フィリピン証券取引所(PSE)は、4月25日開催の取締役会において、首都圏タギグ市のボニファシオ・グローバル・シティへの移転を決議した。 

  この決議によると、PSEは、本社所在地を、現在のマカティ市アヤラ・トライアングルのPSEプラザ・タワー1から、ボニファシオ基地跡大再開発プロジェクトの中心である先端都市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)に移転する。

具体的には、BGCの5thアベニューと28thストリートの交差する地点で、セント・ルークス病院の向かい側となる。

 PSEの移転構想自体は新しいものではなく、BGCの開発主体であるフォート・ボニファシオ開発社が、BGCの魅力を高めるべく、PSEの本社や取引フロアーをBGCに誘致しようとしたことに端を発する。
 フォート・ボニファシオ開発社は2002年に、5,000平米の土地をPSEに寄贈した。当初計画では、PSEは早い段階でBGCに移転する予定であったが、その後の景気変動などにより、現時点では移転に至っていない。

 現在、PSEはアヤラランドと共同で、その5,000平米の土地にオフィスビルを開発中。PSEは、今回の取締役会において、そのオフィス・ビルへの移転を正式決議したのである。具体的な移転時期は決定されていないが、開発中のオフィス・ビルの建設進行状況、移転に伴うマカティ市や関係者などへの影響を勘案、決定されることになりそうである。