比ホンダ四輪車、今年の販売43%増を目標

2012/04/24

新型CR-V発表(輸入)、現地生産も回復へ

 本田技研工業のフィリピンにおける四輪車拠点であるホンダカーズ・フィリピン(HCPI)は、4月23日に、人気のスポーツ多目的車(SUV)「CRーV」のフルモデルチェンジ車の発表を行った。

 

  4代目となる新型CR-Vは、デザイン、パッケージング、メカニズムのすべてがさらに大きく進化。滑らかで高効率な空力ボディや優れた燃費性能と乗り心地に加え、居住空間や荷室も広がり、使い勝手も大きく向上した。さらには、さまざまな状況下における高い走行安定性を獲得したことで、乗る人に安心感を与える。

 エクステリアは、空力を考慮した形状のフロントバンパーや、広い荷室と躍動感を生み出す曲率の大きなテールゲートガラスなど強さと機能性を表現している。 従来モデルに対しボディサイズを縮小しながらも、室内長を225mm、荷室容量を65L拡大し、扱いやすさ、使いやすさがさらに向上している。
 また、機能性や操作性を徹底的に追求。多彩な情報表示で、さらなる利便性と快適性をもたらす最新の情報機能「センターディスプレイ」を採用するなど、運転に集中していても走行状況を把握しやすく、スムーズな操作が可能なインテリアとなっている。

 この新型「CR-V」は当面は日本から輸入される。販売価格は142万5,000ペソ~167万5,000ペソとなる。

 なお、東日本大震災やタイ洪水の影響を受け、HCPIの2011年の販売台数は前年比30.1%減の1万1,611台へと急減した。特に、タイ洪水被害による部品供給の制約により、昨年11月~今年年初にかけては生産が停止されるに至った。 今年に第1四半期の販売台数も前年同期比37%減の2,324台と苦戦を強いられた。

 しかしながら、現在ではタイの洪水が引き、ホンダオートモービル(タイランド)の生産再開、周辺国への製品・部品供給が開始され始めた。

 このような状況を受けて、HCPIも新年からフィリピンの生産活動を再開した。1月は、洪水前の在庫部品などを活用した少量生産(シティ2012年モデル展示車生産など)、謂わば 試運転にとどまったが、徐々に生産が軌道に乗り始めている。1月10日に発表された「シティ」2012年モデルはフィリピンで生産。

 HCPIは生産再開や新車発売効果などにより、2012年の販売は回復に向かうと見ている。HCPIは2012年の販売台数に関して、まず、2010年の水準(1万6,600台)に戻すことを目標にしている。2011年に比べ43%増を目指す(12年4月23日のホンダカーズ・フィリピンの発表などより)。