株式市場、3月も好調、最高値更新続く
2012/03/31
第1四半期16.8%上昇、5,100台へ上昇
ペソ対米ドルレートは2.1%のペソ高に
フィリピンの株式市場が非常に強い動きを続けている。
フィリピンの代表的な株価指数であるフィリピン証券取引所株価指数(PSEi)は、2011年に4.1%上昇した。そして、2009年の63.0%、2010年の37.6%に続いての3年連続の続伸となった。 2011年年間上昇率4.1%はその前の2年間に比べ急鈍化したかたちとなった。しかし、世界的な株価下落のなかで逆行高、主要国市場では米国続く第2位の好パフォーマンスとなるなど、相対的には非常に強い動きであった。そして、2012年も年初から強い動きを見せている。
3月もPSE株価指数(PSEi)は上昇基調を辿った。月初に初の5,000ポイント台を記録、その後も一段高となり、3月30日の終値は5,107.73ポイントに達し、2月末の終値4,897.65ポイントから210.08ポイント上昇、月間で4.3%の上昇となった。
3月16日には終値ベースでの史上最高値5,145.89ポイント、3月19日には場中の瞬間値ベースでの史上最高値5.146.17ポイントを記録した。第1四半期(年初3カ月間)累計では16.8%の上昇となっている。
また、PDS(フィリピン・ディーリング・システム)でのペソ対米ドルレートは、3月30日終値が1米ドル=42.920ぺソとなり、2月末の終値42.750ペソから0.170ペソ下落、月間で0.4%の反落となった。米国景気回復期待などによる米ドル上昇を反映する動きとなった。第1四半期(年初3カ月間)累計では2.1%のペソ高となっている。
フィリピン証券取引所指数、ペソ対米ドルレートの動き(年末、もしくは月末値)
フィリピン証券取引所株価指数 | ペソ対米ドルレート | |||
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2000年 | 1,494.50ポイント | -30.3% | 49.998ペソ | -24.0% |
2001年 | 1,168.08ポイント | -21.8% | 51.404ペソ | -2.7% |
2002年 | 1,018.41ポイント | -12.8% | 53.096ペソ | -3.2% |
2003年 | 1,442.37ポイント | 41.6% | 55.500ペソ | -4.3% |
2004年 | 1,822.83ポイント | 26.4% | 56.280ペソ | -1.4% |
2005年 | 2,096.04ポイント | 15.0% | 53.090ペソ | 6.0% |
2006年 | 2,982.54ポイント | 42.3% | 49.030ペソ | 8.2% |
2007年 | 3,621.60ポイント | 21.4% | 41.280ペソ | 18.7% |
2008年 | 1,872.85ポイント | -48.3% | 47.520ペソ | -13.1% |
2009年 | 3,052.68ポイント | 63.0% | 46.200ペソ | 2.9% |
2010年 | 4,201.14ポイント | 37.6% | 43.840ペソ | 5.4% |
2011年 | 4,371.96ポイント | 4.1% | 43.840ペソ | 0.0% |
2012年1月 | 4,682.44ポイント | 7.1% | 42.870ペソ | 2.2% |
2月 | 4,897.65ポイント | 4.6% | 42.750ペソ | 0.3% |
3月 | 5,107.73ポイント | 4.3% | 42.920ペソ | -0.4% |
2012年1Q | 16.8% | 2.1% |
(出所:フィリピン証券取引所とPDSの取引記録などより作成)