在留邦人、2.8%減の1万7,702人(在留届ベース)
2012/03/30
首都圏に55%、うちマカティ市に22%(サルセド5.6%)
セブ市に5.6%、パラニャーケ5%、ダバオに約4.6%
ボニファシオ居住1.8倍へ急増、アラバン17%減少
在フィリピン日本国大使館は、在留邦人数実態調査結果の概要を発表した。この調査は、同館に提出されている「在留届」を基礎資料として算出されたものである。
それによると、2011年10月1日現在のフィリピンに在留する 邦人総数は1万7,702人で、対前年比500人(約2.8%)の減少 となっている。このうち、 長期滞在者が約1万2,684人(対前年比1,042人減)で在留邦人全体の約72%を占め、永住者は5,018人(対前年比542人増)となっている。
長期滞在者の職業別では、約55%(6,979人)が「民間企業関係者」(含む同伴家族、以下同じ)で最も多く 、次いで、「その他」(無職など)(約26%)、「自由業関係者」(約9.3%)、「政府関係者」(含む国際機関関係者)(約5.5%)の順となっており、これらで長期滞在者の約97%を占めている。
男女別では、男性が1万2,364人(約70%)、女性が5,338人(約30%)で、男性が女性の2倍以上 となっている。これは、主に、在留邦人の4割を占める長期滞在の「民間企業関係者」の約78%が男性であることによる。
<地域別動向>
地域別では、 ルソン地方(フィリピン北部)に在留邦人全体の約78% (1万3,790人)が住み、次いで、ビサヤ地方(フィリピン中部)約14%(2,541人)、ミンダナオ地方(フィリピン南部)約7.8%(1,372人)の順となっている。
<州別動向>
州別では、 マニラ首都圏に在留邦人全体の約55%(9,780人)が住み、次いで、セブ州約11%(1,921人)、カビテ州約5.5(971人)、ダバオ市を含む南ダバオ州約4.7%(837人)、ラグナ州約4.1%(719人)、リザール州約2.5%(447人)、ブラカン州約2.0%(346人)の順となっている。これら合計で全体の約85%(1万5,021人)を占めている。この中でも、セブ州(ビサヤ地方)と南ダバオ州(ミンダナオ地方)を除き、いずれもルソン地方の マニラ首都圏と近隣の諸州に集中しており、全体の約69%(1万2,263人)を占めている 。
<都市別動向>
都市別では、 マカティ市に在留邦人全体の約22%(3,980人)が住み、次いで、セブ市に約5.6%(993人)、パラニャーケ市約5.0%(882人)、ケソン市約4.6%(819人)、ダバオ市約4.6%(807人)、ムンティンルパ市約4.5%(795人)、タギッグ市約4.4%(777人)、マニラ市約3.2%(571人)、の順となっており、これら8市で全体の約54%(9,624人)を占めている。
この中でも、セブ市(ビサヤ地方)とダバオ市(ミンダナオ地方)を除き、いずれもルソン地方の マニラ首都圏の都市に集中しており、全体の約44%(7,824人)を占めている 。ムンティンルパ市の在留邦人数は、対前年比約13%減少し、第3位から第6位へと順位を下げている。
<マニラ首都圏の動向>
マニラ首都圏のマカティ市では、サルセド・ビレッジにフィリピン全体の約5.6%(993人)が住み、次いで、レガスピ・ビレッジに約4.9%(864人)、ロックウェル・センターに約4.3%(755人)が住み、これら3地区で全体の約15%(2,612人)を占めている。サルセド・ビレッジとレガスピ・ビレッジの在留邦人数は、それぞれ対前年比約17%、約13%減少している。
マニラ首都圏のムンティンルパ市では、アヤラ・アラバン・ビレッジにフィリピン全体の約2.4%(433人)が住み、タギッグ市では、ボニファシオ・グローバル・シティ地区に約3.9%(684人)、マニラ市では、マラテ地区に約1.3%(224人)、パラニャーケ市では、BFホームズ地区に約1.3%(225人)が住んでいる。
なお、ボニファシオ・グローバル・シティ地区の在留邦人数は、対前年比約1.8倍増加している。一方、アヤラ・アラバン・ビレッジの在留邦人数は、対前年比約19%減少している(12年3月29日の在フィリピン日本大使館発表より)。