認可額8.5%減の478億ペソ:昨年第4四半期

　国家統計局（NSO）は3月29日、2011年第4四半期（10～12月）の民間建築統計速報値を発表した。フィリピン全国の民間建築認可件数は前年同期比7.6%増の2万4,610件。タイプ別内訳は、住宅が4.5%増の1万7,451件、非住宅が9.7%増の3,407件、増改築・修繕が22.0%増の3,752件。

　地域別で多かったのは、1.カラバルソン地域（カビテ、ラグーナ、バタンガス、ケソン、リサール）の5,489件（シェア22.3%）、2.中央ルソン地域（バタアン、ブラカン、ヌエバエシハ、パンパンガ、タルラック、サンバレス、アウロラ）の3,015件（12.3%）、3.マニラ首都圏(NCR)の2,718件（11.0%）、4.中央ビサヤ地域（ボホール、セブ、東ネグロス、シキホール）2,241件（9.1%）、5.ダバオ地域（北・南・東ダバオ、コンポステラ・バレー）2,027件（8.2%）、　。

　州別で上位は、1.カビテ州1,970件（シェア8.0%）、2.セブ州1,334件（5.4%）、3.ラグーナ州1,289件（5.2%）など。

　建築認可総額は前年同期比8.5%減の437億5,615万ペソ。タイプ別内訳は、住宅が7.1%減の243億0181万ペソ、非住宅が14.1%減の156億7,345万ペソ、増改築・修繕は10.9%増の37億8,089万ペソだった。地域別で多かったのは、マニラ首都圏 161億ペソ(シェア36.7%）、カラバルソン地域 61億ペソ(13.9%)、中央ビサヤ地域 52億ペソ（11.9%）。

　建築認可総面積は前年同期比11.2%減の467万6,304平米。そのうち、住宅建築認可面積は11.9%減の263万8,974平米、1平米当り平均建築コストは5.4%増の9,209ペソであった。一方、非住宅建築認可面積は11.7%減の187万8,899平米、1平米当り平均建築コストは2.7%減の8,342ペソ。

　非住宅建築認可（3,407件）のうち、商業施設は前年同期比13.1%増の2,007件で認可総額は24.0%減の96億2,064万ペソ、認可面積は13.8%減の118万7,552平米、1平米当り平均建築コストは11.9%減の8,101ペソ。

フィリピン2010、2011年第4四半期民間建築認可統計

タイプ	10年第4四半期	11年第4四半期	伸び率（%）
合計
認可件数	22,879	24,610	7.6
認可床面積（千㎡）	5,265	4,676	-11.2
認可総額（百万ペソ）	47,799	43,756	-8.5
住宅
認可件数	16,697	17,451	4.5
認可床面積（千㎡）	2,994	2,639	-11.9
認可総額（百万ペソ）	26,153	24,302	-7.1
1㎡当たり建築コスト(ペソ）	8,735	9,209	5.4
非住宅
認可件数	3,106	3,407	9.7
認可床面積（千㎡）	2,127	1,879	-11.7
認可総額（百万ペソ）	18,238	15,673	-14.1
1㎡当たり建築コスト（ペソ）	8,575	8,342	-2.7
増改築・修繕
認可件数	3,076	3,752	22
認可総額（百万ペソ）	3,408	3,781	10.9

（国家統計局資料より作成）