比三菱自動車、安定成長・シェア拡大続く

2012/03/21

2カ月間の販売1.5%増(比自工会15.7%減)
2位の座強固に、今年の販売目標12%増

 三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の安定成長ぶり、継続的なシェア拡大が目立つ。

 フィリピンの2011年年間の四輪車新車総販売台数は16万5,056台(フィリピン自工会、トラック工業会、自動車輸入販売企業連盟の合算数字から重複加盟企業分を調整)にとどまり、前年の16万8,490台から2%の減少となった。東日本大震災とタイ洪水による供給不足が響いた。

 その中で、三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の2011年の販売台数は前年比0.6%増の3万2,603台と、小幅ながらプラス成長となった。市場シェアは19.8%に達し、2010年の19.2%、2009年の17.6%から一段と上昇した。首位のトヨタモーター・フィリピンズの5万4,593台(前年比4%減、シェア33.1%)に次ぐ第2位の座を強固なものにした。そして、5年連続の販売台数増加とシェア拡大を達成した。

 2012年年初2カ月間のMMPCの販売台数も前年同期比1.5%増の5,062台と堅調に推移している。同期間のフィリピン自工会とトラック工業会加盟企業の総販売台数は同15.7%減の1万8,977台と大幅減少しており、MMPCの安定成長ぶりが際立っている。
 
 MMPCの年初2カ月間のタイプ別販売動向に関しては、主力の軽商用車(LCV)、特に中型スポーツ多目的車(SUV)のモンテロ・スポーツ、ダブルキャブ・ピックアップのストラダなどが好調である。また、扶桑トラック・バスの販売も堅調に推移している。

 MMPCの販売台数は2012年年間で増加傾向を辿る見込み。MMPCは2012年の販売台数目標を前年比12%増の3万6,500台と設定している。景気回復やミラージュなどの新モデル投入、販売促進強化などで二桁増加を目指す(12年3月20日の三菱モーター・フィリピンズ発表などより)。