三井物産、フィリピン貧困緩和支援に300万ペソ寄付

2012/02/17

全員参加型の社会貢献活動の一環
 

三井物産は、地球環境・国際社会・地域社会のニーズに的確に応えていくため、本業を通じた社会的付加価値の創造にとどまらず、本業を越えた社会貢献活動を積極的に推進している。


 その一環として、このほど、フィリピンの非政府組織(NGO)であるガワッド・カリンガに300万ペソの寄付を実施した。ガワッド・カリンガは、貧困層向けに住宅建設を支援している。三井物産は、このガワッド・カリンガへの寄付を通じて、フィリピン貧困緩和を支援する。

 1995年に設立されたガワッド・カリンガは、企業や中間層以上の市民から資金提供を受け、貧困層の暮らす地域で、住民とともに壊れにくい住宅を造る事業に取り組んでいる。これまでに、フィリピン国内約2000地区で貧困者向けの住宅約20万件を建設し、アジア大洋州など海外にも活動範囲を広げている。

 ガワッド・カリンガ代表のアントニオ・メロト氏は、このような貧困者支援活動が認められ、昨年の「第16回日経アジア賞」を受賞した。また、2006年には「アジアのノーベル賞」といわれるフィリピンのマグサイサイ賞(社会指導部門)も受賞している。

 なお、今回の三井物産の寄付金は、主にミツイ・グローバル・ボランティア・プログラム(MGVP)によるものである。MGVPは、全社員で一体感のある社会貢献活動ができればとの思いから、2009年10月に創設されたプログラムである。ボランティア活動に参加した社員の数に応じて、会社から寄付を行うという以下のよう仕組みである。
(1)対象期間:毎年10月~翌9月末までの1年間
(2)寄付額:ボランティア参加人数×1,000円
(3)寄付先:米州、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、アジア・大洋州の各地域本部が持ちまわりで寄贈先を選定
まさに、全員参加型の社会貢献活動といえよう(三井物産プレスリリースやCSRレポートなどより)。