フィリピンの国民食、ジョリビー・フーズ決算発表

2012/02/16

18%増収も原材料・金融費上昇で小幅増益
店舗数2,469店(国内2,001店、海外468店)

 ファストフード最大手で国民食とまでいわれるジョリビー・フーズが2月16日に、2011年(1月~12月)の決算速報を発表した。


 グループ全体の売上高は前年比17%増の821億7,000万ペソ、営業収入は同17.9%増の629億ペソに達した。底堅い個人消費、海外でのジョリービーブランド認識度上昇、宣伝・販促活動の奏功、新店効果などを背景に売り上げは順調に伸びた。

 純営業利益に関しては、年前半は原材料・燃料価格上昇、営業費用増加などで伸び悩んだが、第4四半期の大幅増加(30.8%増)により、年間で同10.3%増の39億7,200万ペソへと二桁増加となった。金融コスト増加により、純利益は同1.2%増の32億5,300万ペソ、株主帰属純利益は同0.5%増の32億1,300万ペソ、一株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同微増の3.078ペソと伸び悩んだ。ただし、第4四半期の純利益は同10%増の11億5,700万ペソと二桁増加となった。

 2011年の新規開店店舗数は260店、そのうち国内が167店、海外が93店であった。海外の新店93店の地域別内訳は、中国70店、ベトナム11店などである。

 この結果、2011年12月末のジョリビー・フーズのフィリピン国内店舗数は2,001店に達した。内訳はハンバーガーのジョリビー745店、中華のチャウキン391店、ピザのグリーンウイッチ205店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン208店、そして、一昨年買収した鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル429店、昨年買収したバーガー・キング23店となっている。

 一方、海外店舗数は468店舗。そのうち、ジョリビーは78店、レッドリボン34店、チャウキン39店。そして、中国のファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が265店、粥チェーンの宏状元餐が52店となっている。
 これらを含むジョリビーフーズ・グループ総店舗数は2469店舗に達している(12年2月16日のフィリピン証券取引所回覧1401-2012号より)。