キリン出資のサンミゲル・ビール、二桁増益
2012/02/07
2011年の純利益17%増の122億ペソに
キリン・ホールディングス(キリン)が約48.39%を出資するサンミゲル・ブリュワリー(サンミゲル・ビール社=SMB)の業績が好調に推移している。
速報によると、SMBの2011年の売上高は前年比6.3%%増の719億ペソに達した。国内、海外ともに販売数量が増加したことで増収となった。営業利益は同10%増の205億ペソ、売上高営業利益率は28%と良好であった。また、純利益は同17.4%増の122億ペソに達した。
SMBは2月7日の取締役会において、2012年2月22日時点の株主に対する1株当たり0.14ペソの配当実施を決議した。この配当落ち日は2月17日、配当支払い日は3月5日となる。
また、、最大200億ペソの社債発行も最終承認された。この社債の満期は最低5年、最大で10年と想定されている。また、社債発行による調達資金は、2015年満期の米ドル建て借入金3億ドルのの期限前返済原資、及び2009年に発行した2012年満期の社債償還原資に充当される。
2009年に発行されたSMBの社債は合計388憶ペソであり、シリーズA(2012年満期、135億9000万ペソ)、シリーズB(2014年満期、224億ペソ)、シリーズC(2019年満期、28億1000万ペソ)の3種類で構成される。今回の社債発行はシリーズAのリファイナンスでもある(12年2月7日のフィリピン証券取引所回覧1145-2012号などより)。