6月にユニクロ1号店、SMモール・オブ・アジアに

2012/02/01

フィリピンで今年3店を開店か

ファーストリテイリング及びユニクロの柳井 正代表取締役会長兼社長は、1月31日のインタビューにおいて、改めてアジアでの事業拡大方針を表明した。


 柳井社長は、「成長著しいアジアのなかでも中国と韓国は事業が大きく飛躍するブレークスルーに近づいていると思っている。2012年度からは一気に出店を加速する予定である。今後数年間では、中国、韓国だけでなく、台湾や東南アジアにおける出店数の増加、事業拡大が見込まれる。2015年度には海外ユニクロ事業の売上高が、日本のユニクロ事業の売上高を超えることが目標である」との方針を表明した。

 そして、「インターネットが発達した現代、顧客に国境はない。世界で評判になっている店や人気のあるブランドの情報を、瞬時に得ることができる。こうした時代には、グローバルブランドになることが大変に重要。ユニクロが、日本だけでなく、パリ、ロンドン、ニューヨークで店舗を展開し、世界中で話題となっていることに意味がある。今後10年間のアジア市場全体の需要は、我々の想像以上のものがあると思う。これはユニクロが、アジア市場でも圧倒的なナンバーワンになれるチャンスだと思っている」と強調した。

 なお、ファーストリテイリングは昨年10月の取締役会において、フィリピンにSM リテール社と共同出資して合弁会社を設立し、ユニクロ事業を展開することを決定した。新合弁企業の商号はファーストリテイリング・フィリピン社、所在地はマニラ首都圏パサイ市、事業内容はフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営である。

 合弁相手のSMリテール社は、商業施設運営、銀行、不動産、ホテル、コンベンション事業などを展開するフィリピン最大級のコングロマリットであるSMインベストメンツ社の子会社であり、小売業におけるリーディングカンパニーで。50年の歴史を誇っている。

 2月1日付けマニラ・ブリティン紙電子版などによると、ファーストリテイリング・フィリピン社のジェラルディン・シアGMは、投資委員会(BOI)での登録署名時に、「今年6月にフィリピンでのユニクロ1号店が、SMモール・オブ・アジア(パサイ市)内に出店される。2012年にはフィリピンで合計3店出店される予定」であるとコメントした

なお、「SMモール・オブ・アジア」はアジア有数の巨大ショッピング・モールであり、ショッピングだけでなく観光名所ともなっている。昨年10月15日には、良品計画が、フィリピンでの無印良品店第4号店となるMUJIモール・オブ・アジア店を正式オープンしている。