比三菱自動車、5年連続でシェア上昇
2012/01/28
昨年もプラス成長継続、シェア19.8%に
2位の座強固に、今年の販売目標12%増
フィリピンの2011年年間の四輪車新車総販売台数は16万5,056台(フィリピン自工会と自動車輸入販売企業連盟の合算数字から重複加盟企業分を調整)にとどまり、前年の16万8,490台から2%の減少となった(以上、手元計算)。景気鈍化、東日本大震災やタイ洪水による供給不足などが響き、小幅ながらマイナス成長を余儀なくされた。
その中で、三菱モーター・フィリピンズ(MMPC)の堅調さが目立つ。MMPCの2011年の販売台数は前年比0.6%増の3万2,603台に達した。市場シェアは19.8%に達し、2010年の19.2%、2009年の17.6%から一段と上昇した。首位のトヨタモーター・フィリピンズの5万4,593台(前年比4%減、シェア33.1%)に次ぐ第2位の座を強固なものにした。そして、5年連続の販売台数増加とシェア拡大を達成した。
MMPCの販売をタイプ別見ると、扶桑トラック・バスが前年比12.7%増、モンテロ・スポーツ、ASX、パジェロ、ストラダ、アドベンチャーなどの軽商用車(LCV)が前年比2.5%増と堅調であった。モンテロ・スポーツとパジェロ合計で1万2,210台で、スポーツ多目的車(SUV)セグメントで首位の座を維持した。また、ストラダの販売台数も4,216台で、ダブルキャブ・ピックアップセグメントで首位となった。
2012年も堅調に推移する見込みである。MMPCは2012年の販売台数目標を前年比12%増の3万6,500台と設定した。景気回復やミラージュなどの新モデル投入、販売促進強化などで二桁増加を目指す。
フィリピン四輪車新車販売台数(単位:台)
2005年 | 06年 | 07年 | 08年 | 09年 | 10年 | 11年 | |
販売台数 | 97,063 | 99,541 | 117,903 | 124,449 | 132,444 | 168,490 | 165,056 |
前年比 | +10.2% | +2.6% | +18.4% | +5.6% | +6.4% | +27.2% | -2% |