昨年のクラーク輸出額、55%増の22.6億ドルと絶好調
2012/01/17
首位ナノックス7.9億ドル、3位ヨコハマタイヤ3億ドル
SMK、アデランスも貢献、2位は韓国系PSPC5.7億ドル
クラーク開発公社(CDC)は1月16日、「2011年のクラーク自由港区の輸出額が20億米ドルの大台を突破、CDCの年間20億米ドルという目標を3年も前倒しで達成した」と発表した。
CDCは、「3-2-1 開発 ロードマップ」と名付けられている主要目標(2014年までに達成)を掲げてきている。具体的には、年間に、1)投資誘致:30億米ドル 2)輸出額:20億米ドル 3)雇用創出:10万人である。2011年に輸出額20億米ドルを達成したことで、目標達成の軌道に乗ったと言える
CDCのレモーリョ社長によると、2011年世界的な経済の低迷でフィリピンの輸出が伸び悩んだなか、クラーク進出企業の年間輸出額は前年比55%増の22億5,800万米ドルと大幅な伸びを示した。輸出額の上位5部門は、躍進の原動力となったエレクトロニクス部門(15億7,300万ドル)、タイヤ部門(2億9,800万米ドル)、衣料部門(2億2,600万米ドル)、製造部門(1億3,100万米ドル)、航空関連部門(1,300万米ドル)。
個別企業では、ナノックス・フィリピンズが首位の座を維持、輸出額は7億9,100万米ドル超であった。同社は日本板硝子グループ企業であり、中小型液晶表示パネル・液晶モジュールなどの製造販売を手掛けている。第2位は韓国系フェニックス・セミコンダクター・フィリピンズ(PSPC)の5億6,600万米ドル、第3位はヨコハマタイヤ・フィリピンズ(YTPI)の2億9,800万米ドル。YTPIは順位を前年の2位から1ランク落としたが、輸出額は前年を31%上回った。
4位はアパレルメーカーL&T(Luen Thai)インターナショナルの1億4,500万米ドル、5位は日系電子部品メーカーのSMKエレクトロニクスの9,800万米ドル。その他、日系の高品質かつらメーカー、アデランス・フィリピンズの輸出貢献度も高い(12年1月16日のクラーク開発公社発表より)。