昨年の新車販売、4%減少(自工会速報ベース)
2012/01/10
14万1,616台(現代車等含まず)で目標未達成
首位トヨタ5万4,593台、2位三菱自3万2,603台
1月10日付けフィリピン各紙電子版によると、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年12月の国内四輪車新車販売台数は、1万0,374台にとどまり、前月(11月)の1万2,090台に比べ14.2%減少した」と発表した 。
この前月比二桁減少は、タイの洪水の影響による製品・部品供給不足などによる。なお、12月の販売台数1万0,374台という数字は、CAMPIを脱退した第3位である韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分などを除いた数値間の比較である。
この結果、2011年年間(1月~12月)の販売台数は前年比4%減の14万1,616台にとどまった。そして、CAMPIの2011年の当初目標4~5%増には及ばなかった。車種別では、商用車が同2%減の9万6,754台、乗用車が同8%減の4万4,862台となっている。景気鈍化、東日本大震災やタイの洪水の影響による供給不足が響き、2年連続の史上最高更新はならなかった。
なお、14万1,616台という累計販売台数も、上記のように現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARI分などを含めた2010年の販売台数は前年比27.2%増の16万8,490台であった。
2011年のメーカー別総販売台数トップは、トヨタモーター・フィリピンズの5万4,593台(前年比4%減)であった。2位は三菱モーター・フィリピンズの3万2,603台(同0.6%増)。以下、フォードモーター・フィリピン+マツダの1万2,916台(同32.5%増)、ホンダカーズ・フィリピンの1万1,611台(同30.1%減)、いすゞフィリピンの9,820台(同8.2%減)と続く。
2011年1~12月の自動車産業販売実績(現代車等含まない自工会速報ベース、単位:台)
車種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 |
乗用車 | 3,997 | 3,859 | 4,570 | 3,868 | 3,274 | 3,928 | 3,768 | 4,026 | 4,195 | 3,800 | 2,504 | 3,073 | 44,862 |
商用車 | 7,049 | 7,613 | 9,205 | 7,948 | 7,639 | 7,050 | 7,782 | 7,532 | 8,360 | 9,689 | 9,586 | 7,301 | 96,754 |
合計 | 11,046 | 11,472 | 13,775 | 11,816 | 10,913 | 10,978 | 11,550 | 11,558 | 12,555 | 13,489 | 12,090 | 10,374 | 141,616 |
(出所:フィリピン自動車工業会資料などから作成)
現代車等を含むフィリピン四輪車新車の総販売台数推移(単位:台)
年 | 05年 | 06年 | 07年 | 08年 | 09年 | 10年 | 11年当初目標 |
合計 | 97,063 | 99,541 | 117,903 | 124,449 | 132,444 | 168,490 | |
前年比 | +10.2% | +2.6% | +18.4% | +5.6% | +6.4% | +27.2% | +4~5% |
(出所:フィリピン自動車工業会資料などから作成)