ブラザー工業、フィリピンに生産子会社設立

2011/12/26

世界で5番目の製造拠点、計5,400万ドル出資

 ブラザー工業は、12月26日に、「プリンティング事業の新たな生産拠点として、フィリピンに生産子会社ブラザー ・インダストリーズ・フィリピン(仮称)を設立する」と発表した。


 ブラザー ・インダストリーズ・フィリピンの設立予定時期は2012年2月、生産開始予定時期は2013年4月。事業内容は、インクジェットプリンター・複合機の部品の製造・販売とされている。バタンガス州タナウアンのァーストフィリピン工業団地内に立地する。その敷地面積は約13万4,000㎡、建築延べ面積は約4万8,000㎡となる。当初資本金は1,200万米ドルで、ブラザー工業が100%出資する。従業員数は、生産開始時に約200人となる見込み。
 
ブラザーグループでは、今年度より新中期戦略「CS B2015」をスタートさせ、主力のプリンティング事業の拡大を目指すなか、生産拠点の強化と、グローバルに最適な生産体制の構築を検討してきた。

 そこで、労働力を確保しやすく英語対応ができる人材が豊富なことから、フィリピンのマニラ近郊に工場を設立する運びとなった。なお、会社設立後、追加で4,200万米ドルの増資も予定している。

 アジアにおけるブラザーグループのプリンティング事業の生産拠点は中国、マレーシア、ベトナムに計4拠点あり、フィリピンへの生産拠点進出は初めてとなる。
 ブラザーグループは、新工場の設立により、グローバルでの競争力の強化を図るとともに、全世界の顧客に優れた価値を提供していく方針である(11年12月26日のブラザー工業株式会社ニュースリリースより)。