中国の福田汽車、クラークで自動車組み立てへ

2011/12/11

当初3年間で2千万ドル投資、アセアンへ輸出も

  中国自動車大手の北京汽車集団(北汽集団)傘下の福田汽車有限公司(Foton モータース)が、フィリピンのクラーク自由港経済区において、自動車組立を開始する。

 福田汽車のフィリピン現地法人Foton モータース・フィリピン(FMP)は、このほど、クラーク開発公社(CDC)との間で、自動車組立工場用地に関する賃貸契約を締結した。この賃貸契約によると、FMPはクラーク自由港経済区内のパンダイ・ピラ・アベニュー沿いの5万平米の土地を賃借りし、バンやとトラックの組み立てを開始する。契約期間は25年間(更新可能)である。

 FMCは、今後3年間で2,000万米ドルを投資、フィリピンでの自動車組立を軌道に乗せ、フィリピン国内への販売のみならず、ASEAN諸国への
輸出を目指す。工場立ち上げ初期でも、最低120人を雇用する。

 福田汽車は、すでに、フィリピンでの販売実績があり、14の販売店と63の公認サービスセンターを有している。そして、ブリザード・ターボ、MPXバン、ハリケーン・キャブ、トルネードなどを販売している。MPXバンは、カ―アワード・グループによって、2009年ベスト多目的バンとして選出されたこともあるとのことである。

 組立工場稼働後は、この既存のネットワーク活用により、フィィリピン現地での組立車拡販を強力に推進していく方針である(11年12月8日のクラーク開発公社発表より)。