スズキ・フィリピン、事業基盤整備が進展

2011/11/25

 スズキの子会社で、フィリピンにおける二輪車製造販売及び四輪車販売を手掛けるスズキ・フィリピン(SPH)の事業基盤強化が進展している。



 SPHは11月23日に、ミンダナオ島ダバオ市ダクダオ通りに新たにサテライト・オフィスをオープンした。このオフィスは広大なスペース、ショールーム、倉庫などを有しており、ミンダナオでの販売・流通の拠点となる。そして、フィリピン南部のスズキ二輪車購入者に対する納期短縮、サービス強化、品切れ防止等につながるものと期待される。すなわち、SPHのフィリピン南部のサプライ・チェーン改善となる。

 このSPHの販売・サービス拠点拡充は、生産体制強化と歩を一にするものである。

 SPHは10億ペソ(21億円)投じて、マニラから約45キロメートル南のラグナ州カンルーバンのカーメルレイ工業団地内に、年産能力20万台(二勤定時)の二輪車新工場を建設しつつsる。生産能力は、2010年の生産台数約8万5千台の2.4倍となる。稼働時期は2012年6月(工期8カ月間)と予定している。その敷地面積は約12万7000平米、建屋面積は約2万平米。生産車種は110~150ccのアンダーボーン、バックボーン。

 SPHは1985年から二輪車の生産を開始した。現在、マニラ首都圏パシグ市に年産約8万5千台規模の二輪車工場を有しているが、大幅増産が難しいため、新たに工場を建設、生産設備、従業員ともに移転することを決定した。

 フィリピンの二輪車市場は、2010年に前年比19%増の約76万台、今後も順調に拡大すると予想されている。そのなかで、スズキのシェアは11%。新工場建設により需要増に対応するとともに、現地調達率を高め、コスト削減や地域産業への一層の貢献につなげる方針である。それと同時に、上記のような流通・販売・サービス体制強化も進展しつつある。

 なお、SPHは、スズキの100%子会社で資本金は16億6000万円。フィリピンでのサッカーなどのスポーツ振興支援活動にも注力している。具体的には、フィリピン・フットボール連盟(PFF)と協力して、フィリピンサッカー選手権(PFFスズキカップ)創設などである(11年11月25日のスズキ株式会社ニュースリリースなどより)。