商船三井、比人船員への永年勤続表彰と家族会
2011/11/23
功労や留守家族に対する謝意表明
商船三井自営船員配乗会社「マグサイサイ MOL マリーン(MMM)」は、フィリピン・マニラにおいて、11月18日に、商船三井フィリピン人船員の永年勤続表彰式を、翌19日には当社フィリピン人船員を対象とした家族会を開催した。MMMは、商船三井とフィリピンのパートナーである「マグサイサイ・マリタイム社」との合弁会社として、1997年3月に設立された。
今回の永年勤続表彰は20年間商船三井船で勤務した船員を対象としており、今回の表彰者42名のうち37名が出席した。武藤光一社長 から長年の功労に対する謝辞に加え、安全運航に向けた各船員の取り組みの重要性をあらためて伝えた。
船員家族会には、船員の家族を中心に3,500名超が参加した。武藤社長から、家族の理解と支援に謝辞を述べるとともに、今後さらに需要が高まるフィリピン人船員の重要性を、商船三井取り組みを含めて説明した。商船三井は、今後もフィリピン国内の他都市や他の主要船員供給国で家族会を開催し、商船三井と留守家族の絆を強めていく方針である。
また、11月18日の永年勤続表彰式に併せ、在フィリピン国際NGO 「Habitat for Humanity Philippines」のマネージング・デレクター /CEOのリカルド・ジャキン氏を招待し、同NGOに対し60万ペソ(約110万円)の寄付金を贈った。今回の寄付はデイ・ケア・センター(就学前児童への教育、貧困層を対象とした健康診断や食事提供などを実施する多目的施設)建設費に充てられる予定で、同建設作業には商船三井フィリピン人船員、その家族及びMMM陸上スタッフもボランティア参加する。
なお、商船三井は「マグサイサイ・マリタイム社」と共同で、1993年にマグサイサイ・インスティチュート・オブ・シッピング (MIS)を設立、商船三井運航船の乗船に備え、徹底した安全教育、各種実務訓練や規律訓練を行っている。2007年からフィリピンの特定商船学校と提携し、補講による学生の能力向上や教員に対する技能的なサポート、海事カリキュラムの強化等を通じて、教育体制の整備・強化にも貢献している。
このように商船三井は、フィリピンでの船員教育強化を推進すると共に、上記のような功労に対する感謝のイベント、さらには社会貢献活動も行っている(11年11月21日の株式会社商船三井プレスリリースより)。