比シチズンマシナリー、NC自動旋盤を初出荷

2011/11/17

工作機械業界で初めてフィリピンでの本体生産開始

  シチズンマシナリー・ミヤノ(本社:長野県北佐久郡御代田町)は、フィリピンにおいて、工作機械業界では初めて本体生産を開始し、11月17日に、NC自動旋盤第1号機を出荷した。



 シチズンマシナリー・ミヤノのフィリピン生産拠点であるシチズンマシナリー・フィリピン(ミヤノ・フィリピンから商号変更)は、1987年より旧ミヤノの現地子会社として工作機械のベッド部分となる鋳物の製造、及び加工を行っているが、さらなる需要拡大が期待される新興国向けの製品供給基地として、今月より、業務内容を本体生産まで拡大している。
 
 フィリピンでの本体生産は、工作機械業界にとっても初めての試みである。また、シチズンマシナリー・フィリピンは、シチズンマシナリー・ミヤノにおいて初めての、鋳物から機械加工、組み立てまでの一貫生産が可能な工場となります。

 そしてこのほど、フィリピン製のNC自動旋盤第1号機となる「Miyano BNA-42S」が完成し、出荷する運びとなった。11月17日の出荷記念式典には、フィリピン経済区庁(PEZA)のリリア・B・デリマ長官、シチズンホールディングスの金森充行社長、シチズンマシナリー・ミヤノの杉本健司社長らが列席して執り行われた。なお、フィリピンにおけるNC自動旋盤生産のパイオニア企業として正式認証を申請しており、近々、取得予定となっている。

 シチズンマシナリー・フィリピンは、2011年4月のシチズンマシナリー・ミヤノの誕生に伴い、11月1日付けにて、ミヤノ・フィリピンから商号変更している。
 フィリピンでの本体生産規模としては月産50台であり、これにより今年拡張した中国・タイの工場に加え、マザー工場となる日本国内の2工場(軽井沢本社工場、北上工場)と合わせたシチズンマシナリー・ミヤノのグローバル生産体制は月産650台となる。

 なお、シチズンマシナリー・フィリピンはバタンガス州タナウワン市のファースト・フィリピン工業団地に立地している。現行資本金は4億ペソ、従業員数は約300名(2011年9月末現在)、事業内容はシチズンマシナリー・ミヤノ製自動旋盤等の鋳物製造、及び本体製造となっている(11年11月17日のシチズンマシナリー・ミヤノ株式会社プレスリリースより)。