フィリピン証券取引所の筆頭株主はサンミゲル
2011/10/18
9月末の持株比率10.32%(6月末とほぼ同水準)
フィリピン証券取引所(PSE)は10月14日に、2011年9月末のPSE主要株主を発表した。なお、PSE自身もPSEに上場(上場日は2003年12月15日)にしており、他の上場企業と同様な情報公開義務がある。
2011年9月末のPSE発行株式数は6,100万8,726株(1株当たり額面は1ペソ)である。この時点での株主リストのトップ、すなわち筆頭株主はサンミゲル。サンミゲルの保有株式数は629万6000株で保有比率は10.32%となっている。保有比率第2位はファースト・リソース・マネジメント&セキュリティーズの10.14%、第3位がバンコ・デ・オロ・トラストバンキング・グループとGSIS(公務員年金補償基金)の各々9.11%、第5位がドイチェバンク・マニラ顧客アカウント4.03%と続く。
この5位までの株主の顔ぶれと順位は2011年6月末と全く同じ、保有比率もほぼ同水準であり、2011年第3四半期には大株主の変動は生じなかった。なお、近年サンミゲルは新規分野への参入・投資を積極化させているが、PSEの筆頭株主にもなっていることは注目される。PSE上場企業が、PSEの筆頭株主であることに違和感を抱く向きもあるようだが、サンミゲルの積極投資戦略の反映とも言えよう。
なお、2010年12月末時点では、サンミゲル退職プランがPSE株式10.3%を保有していた。その後、サンミゲル本体へと名義が変わっている(11年10月14日のフィリピン証券取引所株主名簿などより)。
« 在日フィリピン大使館、青山祭り(22日~23日)に参加 | バリ島でASEAN+3国境を越える犯罪に関する閣僚会議 »