9月の新車販売1.3%増、半年ぶりのプラスに

2011/10/11

9カ月間で3.5%減の10万5663台(現代車等除く)
首位トヨタの3万9421台、2位三菱の2万4081台

 フィリピンの四輪車新車の販売台数が、6カ月ぶりに前年同月比プラスに浮上した。


 10月11日付けフィリピン各紙電子版によると、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年9月の国内四輪車新車販売台数は、1万2,555台となり、前年同月の1万2,395台に比べ1.3%増加した」と発表した 。前年同月比は4月の4.5%減、5月の11%減、6月の15.2%減、7月の16.2%減、8月の5.4%減と5カ月連続のマイナス成長が続いてきたが、9月は僅かながら半年ぶりのプラスに浮上したとのこと。また前月比では8.6%の増加となっている。

 なお、上記の9月の総販売台数1万2,555台などと数字は、CAMPIを脱退した昨年第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分などを除いた数値間の比較である。ちなみに、昨年9月のHARI分などを含めた販売台数は1万4,447台であった。

 この結果、2011年9カ月間(1月~9月)の総販売台数は前年同期比3.5%減の10万5,663台となった。そして、CAMPIの今年の販売伸び率目標4~5%増を下回るペースとなっている。車種別では、商用車が同4.1%減の7万0,178台、乗用車が同2.4%減の3万5,485台となっている。なお、10万5,663台という累計販売台数も、上記のように現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARI分などを含めた前年同期の販売台数は12万6,901台であった。

 9カ月間のメーカー別総販売台数トップは、トヨタモーター・フィリピンズの3万9,421台(前年同期比4.5%減)であった。2位は三菱モーター・フィリピンズの2万4,081台(同0.3%増)、第3位は今回の発表分に含まれていない現代アジア・リソース(HARI)、4位ホンダカーズ・フィリピンの1万0,120台(同22.6%減)、5位フォードモーター・フィリピンの9,402台(同31%増)、6位いすゞフィリピンの7,136台(同8.5%減)と続く。

2011年1~8月の自動車産業販売実績(現代車等含まない自工会速報ベース、単位:台)
車種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 合計
乗用車 3,997 3,859 4,570 3,868 3,274 3,928 3,768 4,026 4,195 35,485
商用車 7,049 7,613 9,205 7,948 7,639 7,050 7,782 7,532 8,360 70,178
合計 11,046 11,472 13,775 11,816 10,913 10,978 11,550 11,558 12,555 105,663
(出所:フィリピン自動車工業会資料などから作成)  

参考のため再掲載:フィリピン四輪車新車の車種別販売台数(現代車等を含めたベース、単位:台)
車種 2005年 06年 07年 08年 09年 2010年 2011年目標
乗用車 35,631 38,479 41,213 44,425 46,228 58,691 -
商用車 61,432 61,062 76,690 80,024 86,216 109,799 -
合計 97,063 99,541 117,903 124,449 132,444 168,490 -
前年比 +10.2% +2.6% +18.4% +5.6% +6.4% +27.2% +4~5%
(出所:フィリピン自動車工業会資料から作成)