ジョリビー・フーズ、比バーガーキングを買収
2011/10/01
首位の座が一層強固に、8月末2378店体制に
当地最大のハンバーガーチェーンなどを展開するジョリビー・フーズ(JFC)が、フィリピン・バーガーキングを買収しつつある。
ジョリビー・フーズ(JFC)は9月30日に、BKタイタンズの株式54%を6550万ペソで取得することで合意したと発表した。BKタイタンズはフィリピンでバーガーキング・チェーンを独占運営する権利を有し、現在23店のバーガーキング店を展開中のPERFレストランツの親会社である。JFCはBKタイタンズの経営権を獲得することにより、フィリピンのバーガーキングを支配することになる。ちなみに、PERFレストランツの年間売上高は8憶ペソに達している。
バーガーキングはハンバーガーチェーンの中では高級品を提供しており、JFCのハンバーガー事業の強化、品揃えの多様化に寄与すると見られる。そして、JFCの業界トップの座を一段と強固なものにさせると期待される。
1954年に設立されたバーガーキングは、世界第2位のハンバーガーチェーンで、現在、米国および世界78ヶ国で約1万2,300の店舗を展開している。その90%は地域フランチャイジ-によって運営されている。アジアでは、シンガポールのBKアジアパックが、バーガーキング事業を総括している。
なお、2011年8月末のJFCのフィリピン国内店舗数は1941店。内訳はハンバーガーのジョリビー733店、中華のチャウキン395店、ピザのグリーンウイッチ209店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン209店、カフェ・ティアモ2店、そして、昨年買収した鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル393店となっている。
一方、海外店舗数は437店舗。そのうち、ジョリビーは71店、レッドリボン39店、チャウキン40店。そして、中国のファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が235店、粥チェーンの宏状元餐が52店となっている。
これらを合計したJFCの国内外総店舗数は2378店に達している。中国などで新たなチェーン買収を行いつつあり、今後も店舗数、営業地域の広がりなどが順調に進展しそうである(11年9月30日のフィリピン証券取引所回覧7046-2011号より)。
« バンコ・デ・オロの劣後債30億ペソ追加発行、10月7日に | 7月の卸売物価(98年基準)は前年同月比9.8%上昇 »