大陽日酸、クラークに5000万ドルの対比追加投資

2011/09/30

子会社インガスコが空気分離工場、工業ガス製造販売

産業ガス大手の大陽日酸が、フィリピン・クラークに投資を行うことを決定した。

大陽日酸のフィリピン子会社インガスコと、フィリピンのクラーク開発公社(CDC)は、このほど、インガスコのクラークにおける空気分離工場設置で合意、合意書に署名した。署名は、アキノ大統領日本訪問時に行われ、アキノ大統領が立会人となった。

空気分離施設は、空気を圧縮し、冷却液化して蒸留により酸素・窒素・アルゴンに分離する装置である。大陽日酸は、空気分離装置の専門メーカーとして、日本最大の実績を有している。

今回のクラークにおける空気分離工場は3万2928平米、総投資額は約5000万ドルと見積もられている。インガスコは、この空気分離工場で酸素、窒素、アルゴンを製造、販売する。クラーク自由港経済区には、テキサス・インスツルメンツ(TI)やフェニックス・セミコンダクター・フィリピンズ(PSPC)などの工業ガス大口需要家が立地している(11年9月28日のクラーク開発公社発表より)。