丸紅、アキノ大統領と面談し対比投資拡大を表明

2011/09/28

電力、鉄道、放送、上下水道など広範なインフラ参画
パグビラオ発電所400MW拡張覚書締結を正式発表

丸紅がフィリピンでのインフラ開発などに一段と積極参画する。

丸紅は、9月27日付でフィリピン・ルソン島南部におけるパグビラオ石炭火力発電所400メガワット拡張に係る覚書を現地の大手開発業者であるアボイティス・パワー社との間で締結し、同日中に行われたアキノフィリピン大統領との面談の中で、この件を含めた今後のフィリピンにおける新規インフラ事業開発および参画を積極的に行っていく方針を表明した。

フィリピンでは、経済成長を背景に社会インフラの需要が高まっており、フィリピン政府は官民パートナーシップ(PPP)方式等を活用したインフラ整備を重点経済政策の一つと位置づけており、民間企業の投資誘致を積極的に進めている。

丸紅は、昨年11月12日付でフィリピン政府と新規インフラ案件の開発に係る覚書を締結、その中で上記のパグビラオ石炭火力案件のほか、 スアル石炭火力発電所600メガワット拡張、MRT7号線建設、LRT2号線延伸、 地上デジタル放送網整備など電力、鉄道、および放送等のインフラ開発を積極的に取り組む旨を表明している。今回のアキノ大統領訪日を機に、上記案件の進捗状況を報告すると同時に、新たに スービックベイ石炭火力発電所600MW建設、都市圏における上下水インフラ近代化事業等を加えた新規インフラ案件の開発および参画の所信表明を行った。

<丸紅が開発および参画の表明を行ったフィリピン案件>
 分野 案件名
 電力  パグビラオ石炭火力発電所400MW拡張      
 電力  スアル石炭火力発電所600MW拡張  
 電力  スービックベイ石炭火力発電所600MW建設    ○ 
 鉄道  MRT7号線建設  
 鉄道  LRT2号線延伸  
 放送  地上デジタル放送網整備  
 水  フィリピン都市圏における上下水インフラ近代化事業      ○   
※○は今回新たに開発および参画検討の表明を行った案件

丸紅は、引き続きフィリピンを重点戦略地域と位置付け、積極的な事業展開を通じてフィリピンの基幹インフラの発展に一層貢献していく方針である(11年9月28日の丸紅株式会社ニュースリリースより)。