上半期の訪日フィリピン人、26.5%減の3万0,475人

2011/09/16

観光客としての訪問41.4%減少、商用客20.1%減少

 日本政府観光局(JNTO)は、訪日外客数・出国日本人数に関する2011年8月推計値と2011年6月暫定値を発表した。

 推計値によると、8月の訪日外客数は、前年同月比31.9%減の54万6,800人と大幅減少。そして、8カ月間の訪日外客数も前年同期比33%減の394万1,200人と大幅減少している。東日本大震災や福島原発事故の影響が続いているといえよう。

 ただし、東日本大震災後の訪日外客の減少率は3月(12日~31日)が同73%減、4月が同62.5%減、5月が同50.4%減、6月と7月が同36.1%減、そして、8月が同31.9%と鈍化傾向にある。

 国別詳細が明示されている暫定値によると、6月の訪日外客数は前年同月比36.1%減の43万2,883人、うち訪日アジア人総数も同36.4%減の32万5,304人へと大幅減少した。

 上半期(1~6月)累計の訪日外客数は前年同期比32.6%減の283万2,655人、うち訪日アジア人総数も同32.2%減の215万8,608人であった。

 そのなかで、6月の訪日フィリピン人は前年同月比26.0%減の3,993人。その内訳は、観光客としての訪問者が同39.3%減の1,851人、商用客が同21.1%減の854人、その他が同2.0%増の1,288人であった。

 上半期累計の訪日フィリピン人は前年同期比26.5%減の3万0,475人。そのうち、観光客としての訪問者が同41.4%減の1万3,416人、商用客が同20.1%減の5,677人、その他が同0.6%減の1万1,382人であった(11年8月18日の日本政府観光局=JNTO発表より)。