フィリピン新車セールス満足度で日産が首位

2011/08/10

2位フォード、3位ホンダ、4位トヨタ、5位三菱
J.D.パワー新車セールス満足度(SSI)調査


CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックは8月8日に、シンガポールにおいて、2011年フィリピン新車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。

この調査は、フィリピンにおける新車購入時から2~6ヶ月経過した車の所有者を対象に、新車の販売プロセスに関する顧客満足度を調べるものである。11回目となる今回の調査は2010年8月から2011年2月に新車を購入した消費者を対象に、2011年2月~5月にかけて実施されたもので、1,463人から回答を得た。

フィリピンの自動車セールスの総合的な満足度は、7つのファクターにおける顧客の経験をもとに算出される。それらのファクターは、総合満足度に対する重要度順に、「納車プロセス」、「納車タイミング」、「セールス担当者」、「書類手続き」、「取引」、「販売勧誘」、「販売店設備」となっている。2011年の業界平均の総合満足度スコアは829ポイント(満点は1,000 ポイント)となり、前年の819ポイントから10ポイント上昇した。これは3年ぶりの改善である。個別項目では、「セールス担当者」と「納車プロセス」での満足度上昇が目立った。

企業別総合第1位は839ポイントの日産自動車。特に、「納車プロセス」、「セールス担当者」の良好さが評価され、前回の第4位からトップへと上昇した。第2位は835ポイントのフォード、第3位は834ポイントのホンダ、第4位は831ポイントのトヨタ、第5位は829ポイントの三菱自動車であった。そして、第6位が828ポイントのいすゞ、第7位が823ポイントの起亜自動車、第8位が819ポイントの現代自動車、第9位が817ポイントのスズキとなっている。

この調査における点数の差は僅かであり、調査対象人数などにより順位は大きく変動する可能性があるといえよう。また、これらの調査は販売に関するものであり、自動車の品質や性能に関する満足度調査ではない。J.D. パワーでは、フィリピン自動車購入に関して自動車品質に関する調査であるフィリピン自動車初期品質調査(IQS)なども実施している。この自動車初期品質調査(IQS)が品質や性能満足度に関するものであり、その発表が注目される(11年8月8日のJ.D. パワー アジア・パシフィック発表などより)。