7月の新車販売、16%減少(比自工会速報ベース)

2011/08/09

7カ月間では4%減の8万1550台(現代車除く)に
首位トヨタの2万9358台、2位三菱の1万9705台


フィリピンの四輪車新車の販売台数が、4カ月連続の前年同月比マイナスとなった。

8月9日付けフィリピン各紙ネット版によると、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年7月の国内四輪車新車販売台数は、前年同月の1万3784台に比べ、16.2.%減の1万1550台にとどまった」と発表した 。4月の同4.5%減、5月の11%減、6月の15.2%減に続き、4カ月連続のマイナス成長となった。東日本大震災後の日本からの部品や完成車供給減少の影響が続いたといえる。ただし、前月比では5.4%の増加となっている。

なお、上記の7月の総販売台数1万1550台などという数字は、CAMPIを脱退した昨年第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分などを除いた数値間の比較である。ちなみに、昨年9月のHARI分などを含めた販売台数は1万5972台であった。

2011年7カ月間(1月~7月)の総販売台数は前年同期比4%減の8万1550台であった。そして、CAMPIの今年の販売伸び率目標4~5%増を下回るペースとなっている。車種別では、商用車が同3.8%減の5万4286台、乗用車が同4.2%減の2万7264台となっている。なお、8万1550台という累計販売台数も、上記のように現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARI分などを含めた前年同期の販売台数は9万8199台であった。

7カ月間のメーカー別総販売台数トップは、トヨタモーター・フィリピンズの2万9358台であった。2位は三菱モーター・フィリピンズの1万9705台、今回の発表分に含まれていない現代アジア・リソース(HARI)を除くと、3位ホンダカーズ・フィリピンの7992台と続く。

2011年1~7月の自動車産業販売実績(現代車等含まない自工会速報ベース、単位:台)
車種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 合計
乗用車 3,997 3,859 4,570 3,868 3,274 3,928 3,768 27,264
商用車 7,049 7,613 9,205 7,948 7,639 7,050 7,782 54,286
合計 11,046 11,472 13,775 11,816 10,913 10,978 11,550 81,550
(出所:フィリピン自動車工業会資料などから作成)

参考のため再掲載:フィリピン四輪車新車の車種別販売台数(現代車等を含めたベース、単位:台)
2005年 06年 07年 08年 09年 2010年 2011年目標
乗用車 35,631 38,479 41,213 44,425 46,228 58,691
商用車 61,432 61,062 76,690 80,024 86,216 109,799
合計 97,063 99,541 117,903 124,449 132,444 168,490
前年比 +10.2% +2.6% +18.4% +5.6% +6.4% +27.2% +4~5%
(出所:フィリピン自動車工業会資料から作成)