4月の訪日フィリピン人、33.5%減の5706人

2011/07/22

震災の影響、観光客としての訪問57%減少

日本政府観光局(JNTO)は、訪日外客数・出国日本人数に関する2011年6月推計値と2011年4月暫定値を発表した。

推計値によると 2011年6月の訪日外客数は、依然東日本大震災や福島原発事故の影響により、前年同月比36%減の43万3100人へと大幅減少という結果となった。ただし、3月の同50.3%減(大震災発生後の12日~31日に限ると同73%減)、4月の同62.5%減、5月の同50.4%減から見ると、東日本大震災の影響は徐々に薄れてきている。

上半期(1月~6月)累計の訪日外客数は、前年同期比32.6%減の283万3100人。これまでの過去最高であった2008年上半期の433万6889人と比較すると35%の減少となっている。

国別詳細が明示されている暫定値によると、2011年4月の訪日外客数は前年同月比62.5%減の29万5826人、うち訪日アジア人総数も同63%減の22万0195人へと急減した。

4カ月間(1~4月)累計の訪日外客数は前年同期比27.2%減の204万1989人、うち訪日アジア人総数は同26.2%減の156万8311人であった。

そのなかで、4月の訪日フィリピン人は前年同月比33.5%減の5706人。その内訳は、観光客としての訪問者が同56.8%減の2409人、商用客が同35.8%減の660人、その他が同33.7%増の2637人であった。

4カ月間累計の訪日フィリピン人は前年同期比21.9%減の2万1493人。そのうち、観光客としての訪問者が同35.4%減の9438人、商用客が同17.9%減の3854人、その他が同0.2%減の8201人であった(日本政府観光局=JNTOウエブサイトなどより)。